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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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裏切りの裏で (2)-1

妻がニコニコしながら私の股間を見つめている。目は充血したままだ。

「こら……!」

固まっていた私は、ゆきの言葉で我に返る。
「許可もなく出しちゃダメだよね?」
私の股間をつんつんと指でつついている。
「お姉さんに謝りなさい、おチビちゃん」
おチビちゃんと呼ばれて私の身体に電流が走る。
「ご、ごめん」
ペニスに変わって私が謝る。Zのようにペニスで小芝居する余裕はない。

「ゆき……の、飲んでくれたの?」
「ふふふ」
笑ってとぼけるゆきはもういつもどおりで、フェラチオ前のあの緊張は微塵も感じられない。今でもまだ狼狽えている私とはやはり経験の差を感じる。

それどころか射精で元気のなくなった私のペニスをまたパクリと頬張った。
「可愛い……ふにゃふにゃしてて。シュークリームみたい……んぷ、ぁむぁむ……はむはむ」
ペニス全体がゆきの口内に含まれる。生暖かくて気持ちいい。唇で甘噛みされ、舌で転がされ、しゅぽんしゅぽんと口から出したり吸い込んだりして遊ばれる私の男性器。

シワシワになった亀頭や仮性包茎の陰茎に頬ずりされ匂いを嗅がれてしまう。
「エッチな匂いがしてるよ、パパのここ……」
丁寧に舌や唇を使って刺激してくれる。あまりに丹念に愛撫してくれるゆきの姿に、泣きそうになる。せっかく勃起したのにあっさり射精して、しかも妻の口にいきなりぶちまけてしまうという粗相に焦っていた私の心が暖かく蕩けていく。

ゆきは私のペニスが小さくても縮んだままでも決して私を責めなかった。小さいだの可愛いだのと小馬鹿にはしてくるが、そんな私のペニスを愛してくれているのが伝わってくる。役立たずの萎んだ男性器に頬ずりまでして大切にしてくれる。恥ずかしい気持ちはまだ残っているが、ここまでされたらもう妻のことを信じてすべてを任せてみようという気になってくる。不思議なことに、一度そうやって開き直って身を委ねると、妻のタッチのすべてが心地よく感じられた。愛する女性に我が身のすべてをさらけ出す開放感。ムクリと勃ちあがりまた硬さを取り戻していく私の陰茎。

「すごい……!また大きくなってきたよ、パパのおちんちん!」
「ゆきのおかげだよ。ゆきに虐められて、でもすごく愛されてる感じがして……なんかもう幸せ……」
「嬉しい!大好きパパ!この子のことも大好きだよ!……本当に可愛いの、パパのおチビちゃん……チュ……」
ゆきの言葉とキスに私のペニスはビクンビクンと敏感に反応して、半分ほど勃起状態を取り戻した。

「ねえパパ、もっと虐めていい?」
「い、いいよ……」
完全にM奴隷体質だと思っていたゆき、実はSなのだろうか。
「あのね、下着穿いてない状態でホテルの部屋を出たんだけど……」
嫌な予感がする。
「エレベーターの中でね……またZくんに挿れられちゃった……」
やはり。なんということだ――エレベーターで、妻が、他の男と、セックス――。
「ぁん!すごい、おちんちんビクンってなった……!」
「だってゆき……そんなの聞きたくなかった……辛いよ、本当に辛いよ……」

ノーパンの美人OLと密室に二人きりになって欲情しない男はいないだろう。
「ごめんね。ゆきもZくんにダメ、本当にやめてって言ったのに……ゆきレイプされちゃった」
実際それはほとんどレイプで、ゆきは壁に手をつかされスカートをめくりあげられて、後ろから犯されてしまったらしい。それでも反応してしまう身体はどうしようもなく、二人はロビーにつくと誰もいない待合室の隅で続きをしてしまう。

「誰もいないっていっても他の人が通ることだってあるでしょ?」
「人が来たら、キスしてごまかしてた……」
「ごまかしたって何してるかなんてバレてるよ……!」
「そうかも。でもああいう場所だし仮にバレても……誰も気にしてないと思う」

もともと若いころから野外や公衆便所、会社のトイレなど過激な場所でFとセックスしていたせいか、ゆきには少し貞操観念が崩れている部分がある。全体としてみると常識人で身持ちも堅い女なのに、公共の場で簡単に性行為をしたり婚外・婚前交渉で生挿入をあっさり許したり――非常識な破廉恥さをときおりかいま見せるのだ。日常生活で見える部分ではないので今のところ目をつむっているが、そんな妻のことを、夫として恥ずかしく情けないと思うことがある。

「あのさ、ゆきって居酒屋の個室とかラブホの待合室とか、公共の場でするの好きだよね……ちょっとショックだよ……」
「ごめんなさい、好きっていうわけじゃないんだけど……気持ちよくなっちゃうとつい……」
このごめんなさいもどこまで本気なのか。口ぶりからはなんとなく、問題をあまり認識していない軽さを感じる。過去の男にそう躾けられてしまい今さらもう直らないのだろう。やはりこの女はどう取り繕ったところで「欠陥中古品」。見栄えの良さに目がくらみ欠陥品を掴まされた哀しい現実を改めて突きつけられる。

そしてさらに困ったことに――。

私の爛れた本能は、そんなゆきのアンバランスな貞操に抗いがたい魅力を感じてしまっている。普段男に媚びることなく凛としているゆきだからこそ、妻としても母としても、友人や同僚としてもパーフェクトなゆきだからこそ、心の奥底に秘める「女としての危うさ」が愛おしく抱きしめたくなる。


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