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英雄ハンスの娘
【レイプ 官能小説】

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ハンスの心の疵-2



 彼女を部屋に残し、兵舎に戻るハンスだった、意気揚々な彼だった、そして兵舎のトイレで今日の彼女の事をオカズに抜く彼なのだ、自身のペニスをまじまじと、これが彼女の中に入ったのだと、そして興奮しながら彼女を愛しているというより、少女を、少女の膣を愛しているだけという自分を認めつつ、行為に耽り、また軍務の後に明日、彼女を抱こうと思うハンスだった。

 重苦しいどんよりとした曇り空、廃墟ビルの10階にフィリップ・ミハイロヴィッチが双眼鏡を構え、ビルとビルの間に紐を張ってシーツやビニールシートを吊す、そんな異様な通りを見ている。
「右に人影、走って渡っている」
 パンッ
 乾いた音が部屋に響き渡り、シート越しの影が倒れ込んだのを、
「ヒット、生死不明、倒れ込んだ影に注意、動いたそぶりがあるなら撃て」
 ハンスはだまってスコープ越しに獲物を捕らえたまま、ボルトを引き、次弾装填、次に備える。
「! 同じく右から人影、だが照準はそのまま、そのまま影が重なるのを待て」
「……」
「ファイア!」
 パンッ
 重なった影が倒れ込む、おそらく家族なのだろう。
「いい腕してるなあハンス」
「腕のいい観測手の君がいるお陰さ」
 フィリップが嬉しそうにチラリとハンスの方をみる。
 パンッ
 フィリップがよそ見をしているわずかの間に、発砲するハンスだ。
「なんだ猫だったか」
 慌てて双眼鏡をのぞき込むフィリップだ。
「うっ本当だ、猫だ」
 通りの上手の方に猫の潰れたような死骸が血を撒き散らし、転がっているのがフィリップにも確認できた。
「そろそろここは危険だ、隣のビルに移ろう」
 ハンスは横に転がり、破れた窓から見えない様に、壁に隠れ、その言葉を聞いたフィリップもハンスとは反対の壁に隠れた。
「場所がバレたのかハンス」
「なんとなく嫌な気がするんだ」
「お前がそういうのなら間違いない、移動しよう」
 二人は視線を交わし、頷き合い、一目散に部屋を飛び出し、廊下を走りだした。そうして廊下を抜け、階段を降りている所で激しい爆発音が鳴り響いた。
「ロケットランチャーだ、助かったな」
「……」
 このコンビはサルドニア市民を恐怖に陥れるため、完全無差別に通りを通るものすべてを狙撃するのだ、市民生活を送るのも命懸けという状況で、恐怖のどん底に落とし、刈っていく、水を飲むのも、配給に行くのも、帰るのも、つまり食料を手に入れるのも命懸けといわけだ。
「奴らの貴重な砲弾を無駄にさせたな、多分今日はもう撃ってこれないぜ」
 フィリップが胸をなでおろした。
「ならばどんどん狩ろう、動くものすべてを」
 英雄ハンスと呼ばれるだけのことはあると、仕事ぶりには尊敬できると思うフィリップだったが、あくまで仕事に限ったものである。
「昨晩はあの子とやったのか」
 いくら内戦で国がグチャグチャになろうと、児童ともいえる少女を犯す趣味はフィリップにもない、だからといってハンスを責める気もなかった、どういった心境なのか興味本位で聞いているフィリップである。
「なんだ、僕をなじりたいのか」
 彼からするとロリコンとなじられるのを恐れる程度には罪の意識があり、それでも彼女を手放す気はないのだ、馬鹿にされても性癖を変えられない悲しさくらいわかっている。
「まあ俺ら同じ穴のむじなだしな、ただ単に興味あるってだけ、ってゆーかあんな小さい娘に入るのかよ?」
 手当たり次第に女に手を出すフィリップには言われたくなかった、だが彼の言う通りかもしれないとも思うのだ。
「動画にして撮ってあるんだ、後で見せようか?」
「げ〜〜〜お前も相当好き者だな〜〜〜、そこまで興味はないから、まあ好きにしたらいいさ、これだけ狙撃の成績が上等の英雄様なんだから、構わねえだろうさ」
 内戦が終わってしまえば、彼女と一緒にいられなくなるだろう、その為に彼女との記念品はたくさん持っておきたい、いつまでも子供のままではいられない少女のうちに、できれば子供を作ってしまいたい、孕ませたい、きっとこんなことは内戦にしかできない、そういう意味でハンスは戦争を愛しているのかもしれないのだ、危険な事だと自分でわかっていても、自分では止められないだろう、狙撃によって手足がバラバラになる光景が目に焼き付き、子供の頭を吹き飛ばした光景も、妊婦を撃ったことも、全て目に焼き付きまとわりついてくる、人を撃った感覚が手に残りどん底に落ち込ませようとも、人を殺してはいけないと教会で教わって来たのにも関わらずにだ、此処が戦場である以上、たとえ苦しくとも、仕事として従軍しなければいけないし、そうすることで彼女を支配できるのなら、それに耐え続けて見せる。
 そうこうしているうちに二人は隣のビルの屋上まで登り、仕事にとりかかるのである。
 結局この日は10人の猟果を得、交代の狙撃チームと入れ替わった、狙撃部隊は24時間体制で、住民を恐怖に陥れ、追い出すことが出来れば作戦は成功なのだが、サルドニア政府が住民に逃げることを禁じていたため、泥沼のような戦闘になってしまっている、どうせ戦力では勝ち目のない戦いだというのに、愚かだと思うが、一兵士の考えることではないと、今晩もあの娘をどうしようかと考えると、そんなことは忘れられたハンスだった。


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