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目標はJK? 爆乳・蒲生三姉妹
【その他 官能小説】

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白香語り(4)-2

 わたしは、己の内に蒔かれた、それら理不尽な思いの種子たねを振り払うために、そしてこの場をコントロールするために、パンパンと手を打って、
「さあさあ!」
と、声を張りあげたのだった。
「桃香、それぐらいにして。海田くんのが萎えちゃうわよ」
 わたしの威勢のいい声に、桃香、海田くん、紅香は、そろってわたしを見た。
 まずかったかもしれない。
 もしかしたらわたしは、不覚にも強くなってきていた乙女な思いのほうのために、赤くなっていたかもしれなかった。
(も、もしも生乳を見せたとき――海田くんが、とつぜん人格が変わったように豹変して、わたしに襲いかかって、荒々しくこのおっぱいを揉みしだかれたりしたら‥‥)
(ば、ばか。白香、なにを考えてるのよ。どうしたの? こ、この場はとにかく――)
 とにかくわたしは、場のリーダーたらんと、てきぱきと三人に指示を与えはじめたのだった。


 その夜、遅く‥‥。
 モニタのなかで、少女が制服を脱ごうとしていた。正確には、青みを帯びた画面のなかで‥‥。
 心細げな少女が身につけているのは、清楚な白のスクールシャツにエンジのタイ、チェックのスカート、紺のニーソックスであった。そう、ブレザーこそ画面に見えないものの、それはわが清蘭の制服だった。そして、少女は、白のスクールシャツの上からでもわかるほど、なかなかの豊乳だった。少女は羞ずかしそうに、ぎこちなくスカートに手をかけると、おもむろに脱ぎはじめた。ゆっくりと。だが、確実に。
 彼女がこちらのほうに視線をくれないこともあり、その顔に朱に染まっているかどうかは、残念ながらわからなかった。
(難しいものね‥‥)
 わたしはひとり、胸のうちでつぶやいた。
 ここは、わたしの自室へや。妹ふたりは、別室で寝ているはずだ。脱衣しようとしている少女が映るモニタは、わたしの目の前だ。もっと手前には、PCパソコンのキーボードが鎮座していた。本来PC用だから、モニタはあまり大きくはない。リビングの大型TV――モニタに接続して映してもいいのだが、そうすると、紅香はともかく、桃香がやってきて興味津々に覗き込み、騒ぎ立てて、その場で「上映会」のようになってしまうかも、とわたしは懸念した。だから、そうしなかった。が‥‥。
(上映会、か。それはそれで面白いかも――)
 わたしは、一旦は退けたその考えの面白さを発見した。
(ふたりを呼んで‥‥。桃香にはいつもの調子で盛りあげてもらって、恥ずかしがる紅香にも強制的に観させる‥‥。ふふふ‥‥)
 だがそれは、少なくとも後でやることだ。いまはこの目の前の画面に見入るべきだろう。単に被写体の少女よりもむしろ、映像そのものをチェックする必要があるのだから。
(難しいな、映像って。見るのと撮るのは、大違い。勉強不足だな‥‥)
 そう、この映像の撮影者は、何を隠そう、このわたしなのだ。これは、わたしがデジタルビデオカメラを回して、撮ったものなのだ。どうやって撮ったかも、よく覚えている。目の前の映像の手前に自分がいると思うと、なんだか変な気分になってくる。


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