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目標はJK? 爆乳・蒲生三姉妹
【その他 官能小説】

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白香語り(2)-1

 「財団」には、お世話になっている。でもわたしは、調教の主導権は、あくまでわたしだと思っている。そのためもあって、あれから今日に至るまで、女のわたしでは本格的な調教にはならないかもしれないけれど、各種のテストを兼ねて、紅香を飼い馴らすための悪戯をしてきた。
「ちょ、ちょっとお姉ちゃんっ! なんでわたしを吊るすのっ?」
 あれは六日前。日曜の午後‥‥。
 紅香を何度目かのトップレス姿にさせたわたしは、桃香に手伝わせながら、驚いている紅香に手枷をはめ、縄で天井の装置に懸架したのだった。財団を通して手配してもらった特別な業者に、前日に天井に取り付けさせた懸架装置、手枷、そして麻縄‥‥のテストのためだった。
 プロジェクトに関してはわたしに任せきりだから、紅香も桃香も、業者の人が取り付け工事をしていることに、口は差し挟まなかった。それがわが家の、暗黙のルールだ。ふたりとも、あれらは何に使うかという疑問は、とうぜん抱いたと思う。紅香は、黙々と仕事をこなした業者の人たちが、来てから帰るときまで一度も代金を請求せず、わたしも払っていないことに気がついたかもしれない。そしてまた以前の、リビングの防音工事の際も同様だったことに、思い至ったかもしれない。
 紅香はおっとりしているけれど、わたしの妹だけあって、そういった観察眼や注意力はなかなかのものがある。反対に、というべきなのか、桃香は、誰に似たのか、おしゃべりなだけで、あちこち抜けまくっている。まあまだコドモだからだけど、あれで本人はしっかりしているつもりなのが、笑える。が、とはいっても、紅香の集中調教期間中は特に、桃香は味方にしておく必要がある。幸いなことに、何回かの紅香調教を通して、わたしは桃香に「助手」のような役割を振っていくようにしたのだが、あのコは喜んでその役を引き受けるようになっていった。わたしの目論見どおり、いや、それ以上に、桃香は紅香の女体責めに興味津々で、実に積極的だった。
 その日の懸架プレイも、桃香にはあらかじめ内容を打ち明けていた。ただし、打ち明けたのは、始める直前。お昼の前だった。桃香も、さすがに洩らすようなことはないだろうけれど、態度で紅香に感づかれてはならないからだ――案の定というか、好奇心で頭がいっぱいになったらしく、桃香はお昼の間中ウキウキしていた。
「よし、こんなところでいいかな‥‥。うん、強度は大丈夫」
 半裸の紅香を懸架し終えたわたしは、ソファに腰をおろした。懸架装置と麻縄は、キシキシ鳴りながらも女体の重みに十分に耐えており、外れたり壊れたりする気配は見せなかった。
「お姉ちゃん、キョウドってなに?」
 桃香が、きょとんとした顔で聞いてきた。わたしはいささか調子が狂いながらも、
「あー、強さ、ってことよ。強さの、程度。これで縄が切れたり、天井の懸架装置が外れて落ちたりしないってこと」
と答えてやった。桃香は、ふーん、というように納得した。しかしわたしは、姉として、この娘の学力が、本気で心配になった。


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