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よだかの星に微笑みを(第三部)
【SF 官能小説】

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優しさと情けなさと-1

「治せるなら早くしてくれたら良かったのに。完全放置プレーじゃん。痛かったんだよ。」
蘭が言いながら、まだ一本残っていた一升瓶に手を出した。
「いきなり飲むなよ!」
「お腹すいたの!」
「大した機能だよね。」
アンカもテーブルの反対からチューハイの缶を開けた。
「みんな裸だし、続き、続き。」
「じゃ乾杯!」
「まあ、いいか。」
俺も仕方なく一升瓶からついだ。そして聞いた。
「二人とも、最近、組織との関係はどうなの?」
「あたしはもう多分、弘前君にあれされてから、連絡途絶えたまま消息不明になってて、敵に破壊されたって処理になってると思う。」
蘭が言った。アンカは
「あたしは顔だしてたから、この数日間の不明な状態を探られてるかも。」
「それ、まずいな。先輩から、OHFにアンカの昨日の写真を送ってもらって、報復として破壊した、とかなんとか言ってもらおうか。」
「それ、助かる。組織は大学にまで調べに来たりしないから。実はこの辺の戦闘員、少ないんだ。あたしがいたからだけど。もう敵のアジトも潰したし、あたしが死んだとなったら、戦闘員あたらしく補充するより、引き揚げると思う。多分、ルーマニアのうちには、殉職って事で保険みたいなのが支給されるんだ。ところで、あの金髪のガキんちょはどうなったの?」
「ポリアンナが来て、声かけたら墜落した。結局、君らと相討ちだった。しばらく君らとここに寝かせてたけど、組織の手が回ると君らも危ないんで、ポリアンナに連れてってもらった。」
蘭が
「子供、寝てる間に犯したでしょ、弘前君。」
アンカは無視して
「治してやるつもり?」
「うーん、いる場所がちょっとな。それに、治せるかどうか自分じゃ分からないし。」
蘭はしつこく
「突っ込んじゃえば男子は愛しく感じるよ、きっと。小学生となんか、今どきやれないよ。」
「俺はそこにそんなにこだわってません。すぐ治って、また襲われるのも何だしな。勝手に治るだろうから、ほっとくか。」
蘭は
「あたし達、治るのに体力使ってるから、今晩、よろしく。精子、全部ちょうだいね。」
聞いたアンカが
「スズメバチの焼酎漬けって、あるでしょ。おちんちん、今から漬けといてよ。」
俺たちには、もう、恋人をも超えた男女の友情が培われたようだ。


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