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よだかの星に微笑みを(第三部)
【SF 官能小説】

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日々迷いつつ-4

アパートの部屋に二人の姿がない。
「しまった!」
俺は瞬時に変身した。もう、服を何着だめにしたか分からない。
先輩たちに連れ去られた可能性がある。部屋は荒らされてはいなかった。戸は閉まっていた。
「窓か!」
窓に鍵は掛からないのだった。窓に走り寄ろうとした時
「ぎゃっ!」
片足が固いものを、もう片足が柔らかいものを踏んで、俺は倒れた。
「弘前君、ひどい! 女の顔を蹴った!」
いきなり蘭が現れた。
「わっ!」
続いてアンカも姿を見せたが、その腹の中に俺の足が入っていた。
「これで治るの遅くなったじゃない。」
「二人とも、居たのか! 良かった!」
「女を裸のまま、よくも置いていったな。」
蘭の顔は元に戻っていた。裂けた下腹を除き、体も大方治っている。まだところどころ肉の欠けているアンカは
「ステルス機能使って隠れてたの。オムツ替えてくれない?」
二人の女の、二つの尻の穴を眺めつつ、俺は大きな糞を片付けた。よく見知った二人の股を見比べていたら、二人が大切な友人に思われてきた。なんだか愛おしく感じられて仕方なかった。
「あん、こんな時に何してるの!?」
「弘前君、本物の変態。屍姦趣味?」
左右の中指をそれぞれ二人に差し込んだのは、単なる出来心だったが、目の前で急速に二人の傷は治っていった。俺には生命力を回復させる機能のあったことを忘れていたのだった。


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