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呪いを解いて
【ガールズ 恋愛小説】

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修学旅行-11

お手洗いで確認したが、跡はくっきりと付いていた。足を閉じていれば確かに見えない。というか、わざわざそんなところを確認しようとする子はいないと思う。が。身体を洗いながら、恐る恐る確認する。やっぱり、はっきりと痕になっている。ため息をつかずにはいられない。

「…小桜さん、どうした。ため息なんてついて」

「…な、なんでもないわ…」

「…緊張してるの?」

「ち、違います」

「ユリエル、照れると敬語になるのよ。可愛いよねー」

月島さんの隣からひょっこりときららさんが顔を出した。

「へー…ところで気になってたんだけどさ、ユリエルって何?」

「百合香だからユリエル。ほら、ユリエルって女神とか天使っぽいじゃん?」

「女神ユリエル…確かに居そう。私もユリエルって呼んでいい?」

「…お好きにどうぞ」

身体を流し、湯船に浸かる。落ち着かない。早く上がりたい。

「にしてもユリエルさ、おっぱいデカいよね。何食べたらそんなんなる?」

「別に特別なことは何も…」

「何カップ?」

「ちょっと触っていい?」

「…セクハラ」

両手を構える2人。側から見れば微笑ましい光景に見えるかもしれない。私も別に、海菜以外の女の子が相手なら、ただのスキンシップだと受け入れられる。海菜がこの場に居たら、嫉妬しそうだし、逆に私も、海菜が他の女の子からこういうスキンシップを受けているのは見たくない。特にあの子は、恋愛対象が女の子だけだから。
私は多分、違う。海菜が特別なだけで、他の女の子にときめいたりしないし、初恋も男の人だった。完全な同性愛者ってわけじゃない気がする。
男の人を恋愛対象として見れないわけではないからこそ、不安になる時もある。もしも、彼女と同じくらい好きな男性が出来てしまったらと。結婚も出産も、私はどうでも良かった。そんなの、母の望みでしか無かったはずなのに。母親に、愛する人の妻になれない未来が怖い。結婚、出産という言葉が私に重くのしかかる。

「…私、先に上がるわね」

「お、もう?」

「私らもうちょいゆっくりするわ」


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