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呪いを解いて
【ガールズ 恋愛小説】

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修学旅行-10

「おー、小桜さん、お帰り」

「…ただいま」

「海ちゃんじゃなくて残念そうだね?」

「別にそういうわけじゃ…むしろ、あの子と2人きりは落ち着かないから…」

「ふぅん?…あのさ、前から気になってたんだけどさ、海ちゃんと小桜さん、付き合ってんの?」

さらっと月島さんが聞いてきた。デジャヴを感じる。
ああ、そうだ。きららさんの時と同じだ。

「…内緒よ?」

「おぉ…やっぱりそういう関係なんだ…。大丈夫。人に話す気も、否定する気もない。けど、結構さらっと認めるんだね」

「…信用できる人にしか話してないわ」

噂を流されたらと思わないこともないが、私達は大丈夫。間違ったことなど何もしていない。オープンにする必要はないが、隠す必要もない。堂々としていればいい。

「ほう、私は信用出来るって判断されたのか。嬉しいな。…海ちゃん今日1人みたいだけど、部屋行くの?」

「…い、行きません」

「えー?行きたいって顔してるけど?」

「…してません」

「へー。…まあ、行くなら点呼は誤魔化してあげるから。私に任せなさい」

意識したら、会いたくなる。触れ合いたくなる。

「…月島さん、1人になるけど、寂しくない?」

結局行きたいんじゃん。と彼女はくすくすと楽しそうに笑った。

「折れるの早いな。私は大丈夫だよ。1人好きだし」

「…じゃあ、お言葉に甘えて」

「オッケー。その代わり…今度話聞かせてよ。私、人の恋バナ大好きなんだよね」

「…は、話せる範囲で…ね」

「もちろん。話したくないことはしつこく聞かない。…気にはなるけど。めちゃくちゃ気になるけど」

コンコンっとノックする音が聞こえた。月島さんが部屋を開ける。

「おーっすみちるん、ユリエル、お風呂行こうぜぃ」

きららさんの声が聞こえた。風呂は奇数組と偶数組で時間を分けて2組ずつ入ることになっているため、4組のきららさんとは同じ時間だ。
今行くと返事をしかけて、ハッとする。観覧車での記憶が蘇る。

「…わ、私は個室で…」

「海ちゃんと入るの?」

「ち、違います!ああもう!行くわよ!まってて!」

「「はーい」」

内腿に付けられた跡は、隠せば大丈夫だ。彼女と入れば跡が増えかねない。1人で入るのは寂しい。結局私は大浴場に行くことを決めた。


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