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わるい娘、メンヘラビッチとの出会い
【学園物 官能小説】

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二条栞理さん-5

 ぴりぴり、ぴりぴりっ……
 スマホの着信音が鳴り、
「すまない」慎二さんがやおら立ち上がり、席を外す。
「……うん、オレだうん、うんそうか、ほお……」
 なんかめんどくさい話みたい、まああたしにカンケーないし。それでも通話中ちらちらあたしのことをみて、
「クロアチアに適任者……かも……、うん、オレに任せて……いか……」
 栞理ちゃんも聞いていて聞かない振りみたいな、兄妹なのに変なのねって、おもってたわ。
「すまない、急用ができてしまった」
「いいのよ、お仕事ですものね」
「ゆっくりしていってくれ、順子クン」
 ぱたぱたとお仕事に出かけられる慎二お兄様でしたの。

「お兄様、お忙しいから……」
 寂しげな表情を浮かべる栞理ちゃんだ、でもあたしにはわからないな、親っていったい何なんだろうって最近思い始めているし、普通の家庭ってそんな基準みたいなの、あるのかと、ううんなんでもないわ。
「それより順ちゃんの防具、試着しなきゃね」
「う、うん」
 栞理ちゃんにお願いして、袴を貸してもらうんだけど、あたしには女同士でも着替えを見せられない、栞理ちゃんが「女同士の友情の証として着替えを一緒にしましょう」みたいなことしょっちゅういわれていたけど、そのたびに色々言い訳して逃げてきたの、だって順子の胸には見せられないものがあるでしょ、ママが「お守りに付けなさいって」外すことのできないニップルピアス……
「栞理ちゃん、絶対に着替え終わるまで部屋に入っちゃ駄目だからね」
「そんなに恥ずかしいの? 女の子どうしなのにさ……」
 恥ずかしいに決まってる! 乳首にピアスしている女子高生なんてありえないじゃない、ママが恐いからはずせないだけで、ほんとは嫌で厭で仕方が無いのに。
 しっかり部屋に鍵をかけた、防具譲ってあげるなんて言ってくれてるのに、なんて厭な女なんだろうって罪悪感、でもこんな姿ママ以外見せられないよ、確かにママの愛人やってる娘を守る御守りなのかもしれないけど、重すぎだよ、ひどいよママ。
 鏡に写る順子の薄い胸のブラジャーからくっきり、ニップルピアスの硬質な輪が浮き出てて、あたしは目を閉じ一人ため息を吐いてしまう。
「へー、そういう娘だったんだー」
 ぎくり! どうして栞理の声が? 鍵かけたのに!
「鍵かけたのにって顔してるわ、うふふ、こんな鍵、コインで開けられるのよ?」
「……だからって」
「プライバシーがって感じかしらねー、だって今まで着替え見せないのなんでだろうって」
 ゆっくりあたしに近づく栞理なの、恥ずかしくて、うつむいて身動きが取れなくなってしまう。
「可愛さ何倍にもみえるわ、素敵じゃない順ちゃん」
 そういって制服の上を着ていないあたしをそうっと後ろから抱きしめる栞理だ、女の子のいいにおいがして、そこからブラに手をいれピアスを確かめる彼女なの。
 犯されるって、直感した。パパとの記憶が蘇りそうだった、どうしても思い出せないパパとの初めての記憶が、天井の壁紙が張り付いている順子の少女の記憶が……
 スッと離れるのが分かった、
「さあ順子ちゃん、栞理の道着と袴お貸ししますわ、防具試着してみてください」
 キョトンとなってしまった、てっきりHなことされるって、思ってたから、あたしの勘違いなんだろうかって。
「どうされました? その為にうちにこられたのでしょう」
「う、うん、そうだね、あ、ありがとう」
 あたしの自意識過剰なだけだったのかと、逆に変に恥ずかしくなっちゃう。
 栞理にうながされるままに、防具をつけてみるとおかしなことに気がついたの、だっていくら体格が似通ってるとはいっても、あつらえたように順子の身体にぴったりしているし、
「これ新品なんじゃ……」
「よかったですわ、ぴったり合いましたね」
「だ、だめだよ、こんなのもらうわけにいかないよ」
「一緒になぎなた部に入ってくれたことに対しての、せめてものお礼ですから、ええもう、全然御気になさらないで」
 そうはいってもこんな高額なものを受け取るのは気が引ける、
「だめだよ、まずいって……あ」
 栞理が防具の脇から手をいれ、順子のピアスを抓んだのよ。
「駄目? ほんとうに駄目かしら?」
 面がね越しに見える栞理の笑顔がとても残酷にみえたの、おかしいよね、そんなはず無いのに。
「防具を外して、少しお話をしませんか、順子さん」
 逆らえる雰囲気じゃない、だって彼女ピアスを弄るのやめてくれなかったもん。


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