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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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裏切り (2) 妻の嘘-1

「ただいまー」「おかえりー」

帰宅すると、ゆきが笑顔で出迎えてくれた。
極めて普段どおり。
しかしいつもと同じ妻の笑顔に、今日の私は心を抉られる。
この女がほんの数時間前にドロドロの不倫セックスをしていたなど、まったく信じられない。
ゆきはお人好しなところがあるし、意外と嘘のつけないタイプなのでは――などと考えていたノー天気な自分が恨めしい。
やはり女は女。いざとなったら夫に不倫を隠し通すことなど容易いのだろう。

妻が買ってきたお惣菜を温めて食べる。ゆきは子どもたちと先に夕食を済ませ、今は隣で塾の宿題を見ている。
妻の整った横顔は、どこからどうみても楚々とした美人妻。
しかし、穏やかな笑みの浮かぶこの口で、つき先ほどZの肉棒を咥えこんでいた。
今鉛筆を握っている白く細い指は、黒光りする太くて硬いペニスを握り、しごいていた。
涼しげな表情を醜く歪ませZにしがみつき、その男性器を自らの身体の一番奥まで迎え入れ、涎を垂らして喘いでいた。

たとえ夫がいる身でも、相手次第では浮気をする。夫以外の男と「一人の女」になってセックスを楽しむ。ゆきがそういう女だということが、今日明らかになった。
15年以上の長い付き合いの中でゆきが見せた、これが初めての欠点らしい欠点である。
たったひとつの、しかし人妻としては「欠陥」ともいえるほどの致命的な欠点。
そんな欠陥中古妻に抗いがたい色気を感じ欲情してしまう私もまた、欠陥品だ。

この女を犯し、愛したい――。
夫に抱かれてゆきは何を思うだろうか。チョロい夫だと内心ほくそ笑むのか、良心の呵責に苛まれ心を痛めるのか。あるいはあなたのペニスじゃ気持ちよくないから早く終わらせて抜いてくれと冷めた心の中でため息をつくのか。どの想像も私の興奮を掻き立てる。そんな自分に半ば呆れながら食事を済ませる。

その晩、ゆきは私を求めてきた。
ベッドでスマホをいじる私の横にピタッとくっつき、耳にふっと息を吹きかける。
構ってほしそうに指で頬を突つき、耳を引っ張る。
セックスレスが解消して以来、妻から求めてくるのは珍しいことではなくなったが、まさか今日くるとは。思いがけない妻の行動に少しうろたえてしまう。
罪滅ぼしのつもりか、はたまた不倫がバレてないか探りを入れるつもりか。

ゆきはさらに身を寄せてくる。柔らかく温かい妻の体温。
何事もなかったかのように振る舞う妻。
私も努めて普段どおりを心がける。
むしろ私のほうがビクビクしているかもしれない。

私がZをそそのかして誘わせたという事実を知ったら、ゆきは怒るだろうか。
「Zとの遊びはやめよう。ゆきを傷つけたくない」などと格好つけてたくせにどうして妻を試すようなことをするのか。「Zくんと浮気しちゃうかも」と率直に不安を吐露してくれた妻を不倫地獄へ突き落とすような真似をなぜするのか。そう難詰されれば謝るしかない。
しかし私を裏切るゆきを見てみたいという誘惑にどうしても勝てなかったのには、ひとつ、大きな理由がある。



実は先日、ゆきがZの名前を声に出してオナニーしているところを目撃してしまったのだ。
家に誰もいない休日の午後、夫婦のベッドで四つん這いになり自らを慰めるゆき。
「Zくん……挿れて……ぁあ……そこ……気持ちいい……」
手にはお気に入りの極太バイブ。
たまたま予定より早く帰宅した私は、ゆきがZの名前を呼び、Zのペニスを求めて尻をくねらせている姿を目の当たりにしてしまった。
「ぁあいい……Zくんのおちんちん……気持ちいいよぉ……ぁあもっと……もっとして……」

もちろん私だってゆき以外の女性をおかずにオナニーすることはあるので、このことで妻を責めるのは酷だしそのつもりもない。しかしこういうものを見せられてしまった以上、もし今Zに誘われたらどうなるのだろうという好奇心と興奮を抑えることはできなかった。

妻のオナニーをもっと知りたくて、寝室とトイレにICレコーダーを仕掛けた。
女性としてはかなりの頻度で自慰行為を行うゆきの声が収められていた。
ひとりのときには決まってZの名前を口にして、極太バイブを自分の女性器に出し入れする。
「ぁああ!いいの……もっと……!もっとして!気持ちいい……!Zくんの生チンポ気持ちいい……!!ぁああ!!」

「生チンポ」などという絶望的なまでに恥ずかしい単語を使っているゆきを初めて見た。夫である私まで恥ずかしくなってくる。
Fの投稿で何度も目にした言葉だが、あんなの嘘だと思いたかった私の願いは思わぬところで打ち砕かれた。
私が一目惚れした清楚で可憐でころころよく笑う「ゆきちゃん」が、裏では当時の彼氏に「生チンポ」をおねだりしていたのだと思うと悲しくなる。

私とのセックスでもゴムをつけてとはあまり言わないゆき。それは私が夫だからだと思っていたが、Zにも生での挿入を許していて実は密かにショックを受けていた。なんのことはない、この女は単に「生チンポ」が好きな女だったのだ。

夫以外の男とのセックスを妄想し、自慰行為に耽る妻の姿は恥ずかしく、美しかった。
ゆきが性欲のままに不倫行為に溺れる姿はどんなだろうか。
日々溜まっていく妻のオナニー音声。
「そこ……もっと突いて!……ぁあ!おねがいします……ぁああ!そこもっと、Zくん……あぁああはぁん……!!」
こんなにもZへの想いを募らせるゆきが、実際にZに誘われてしまったらいったいどうするのだろう。

私は意を決してZに連絡をとり、ゆきを誘うよう依頼した。
そしてその一部始終を、ICレコーダーと小型カメラで記録したのだ――。


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