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わるい娘、メンヘラビッチとの出会い
【学園物 官能小説】

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江戸蔵高校なぎなた部-1

 江戸蔵高校の合格が決まると、ママは順子のブログの記事全てを削除してくれた、魚拓を取られている可能性もあるけど、ママ自身から性的虐待を身内から受けた母娘の回復日記というモノは無くなった。ママの楽しみだった励ましのコメも一時期より減り、興味が薄れたのかな? でもあたしは知ってる、ブログのデータのバックアップを取っていて、コッソリ読み返すことがあるっていう、またあたしたち母娘を否定するようなコメントは一切を承認しないっていうことも。
 まあそんな訳で、順子は一応素性を隠し、入学できたってわけ、過去は忘れていいのだ、パパから性的虐待を受けたことは忘れて、新たな生活を築いていっていいのだ。
 ママの希望通り、なぎなた部に入る為、部活勧誘お披露目会というイベントを見に行くことにする、どうせ入ることを決められているのだから、大して興味もなかったけれど、ママにお話しするためにもいかなきゃって、でもそれって薙刀に対して失礼だよね、動機は不純でゆがんでいる、いい加減自立しなきゃと思いながらもママに従い甘えている、馬鹿な小娘、だったら一度武道で鍛えなおしてくれないかな、もしかしたら少しは順子のことが好きに慣れるかもしれないから。
 ここは高校なのって?
 きゃぴきゃぴしたとかって雰囲気じゃなくって真剣勝負を見る様な殺伐とした雰囲気。
 何処か埃臭い汗を吸った道場内、相対する二人は女子高生と見たことのない大柄の成人男性。
「今年もコレがみられるわ」
「去年も凄かったよねー、鈴木さんの身体見たことある?」
「あるある、バッキバキていうの? 筋肉少女よね」
 ざわつく道場内、それもそのはず、女子高生はなぎなた、男性は竹刀を握っているんだから、。
「あら、あなたなぎなた部に興味あるのですか? 同級生? 可愛い顔しているのに、勇気がおありなんですわね」
 不意に左手首を触られ、「うぁ」って声を上げちゃう順子だった、いきなり何この人って、だって腕には無数の白いみみずばれが走ってるし、誰? 初対面で手をつかむ? フツウありえない、でも人に見せないように隠してきたのに、それを見破られたようで恥ずかしく、変にばつが悪く、それでいて急にこの娘が近くに感じられるの。
「男性はね、去年の全日本剣道選手権大会の準優勝者の隈本さんとおっしゃいまして、日本で二番目にお強い剣士と言って差し支えない方なのですよ」
「はっ? なんでそんな人が此処に?」
「なんでも去年あの女性なぎなた剣士に敗れたからだとか、あ、ちなみに隈本様は現役機動隊隊長なんですよ、なんでも警視流の使い手で、凄いお方ですわね、うふふ」
「はぁ……警視流ですか」
 って、はぁ? ちょっとまってよ、あの長身の女子高生って、少なくとも去年剣道日本トップクラスの、しかも現役機動隊員を倒してたって事? いやいやありえないでしょ、だってあの丸太みたいな二の腕、って、すっごい胸の厚み、マジ大男って感じ、嫌だなああいう男の人って苦手なのよ。


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