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遠恋カレンダー
【女性向け 官能小説】

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2月:バレンタイン-2


バレンタイン前のデパートは、これでもか!って程の混みようで
去年の秋にハロウィンの消費がバレンタインの消費を抜いたってニュースでやっていたけど
ほんとなの?ってぐらいの混み具合だった。

毎年チョコのトレンドは変わるようだけど
今年多かったのはピンクのチョコで
ルビーショコラと呼ばれるチョコは何ともかわいらしい。

26歳女子にこの色はかわいすぎるか?
一瞬迷ったけど
いいの。可愛いと思ったら、可愛いんだから!

そう思いなおして、ピンクの可愛いチョコを買った。

ギリチョコを買う、やっつけ仕事の買い物とは違う
ドキドキした気持ち。

チョコを買うだけでこんな気持ちになる。
凄いな!バレンタイン!

需要はハロウィンの方が多いかもしれないけど
このドキドキ感はやっぱり特別なものだよね。

そう思って買った久しぶりの「本命チョコ」を持って15日に出社する。

更衣室のロッカーの上の段にそっとそれをしまって
その日1日、心はずっとロッカーの中にチョコと一緒に置いて来てしまったようで。

ふわふわとした気持ちで過ごした。

「宮本さん」

6時を少し過ぎた頃、小川くんが部まで私を迎えに来る。
それは2回目のデートからの恒例で
同僚なんかに冷やかされるから
「いいよ。エントランスとかお店で待ち合わせで」
そう提案しても
「俺の会議が終わったから迎えに来てるだけ」
からっと明るくそう笑った。


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