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遠恋カレンダー
【女性向け 官能小説】

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2月:バレンタイン-1


月初の忙しさにこの書類の締め切りはいつ?
そう思ってカレンダーを覗き込んで、ふと思考が停止する。

次に小川くんに会うのは15日。
バレンタインの翌日だ。

会社でバレンタインのギリチョコは数年前に土日と重なったのを機会に廃止されて
公にギリチョコは買わないけど
それでもお世話になっている男性社員に小さいチョコをお茶の時間に配る。
ホワイトデーにお返しを気にしなくていいようにわざと安くていかにも「みんなに分けました」的な一口で消えるものを選ぶようにしている。

「そっか。今年は小川くんのも買おう」

今日の帰りにデパートによってさっと買おうと思っていた買い物が少し楽しみになってきた。

「今日は定時で帰りまーす」

それとなく部内に宣言をしたら
「私もです!」
と方々から声が飛ぶ。
きっとみんなチョコを買いに行くんだ。

ギリチョコじゃない買い物はウキウキして楽しい。

久しく本命チョコを買っていないな。
今はどんなチョコが流行ってるんだろう?

私は定時で終わらせるためにもう一度仕事の優先順位を考えた。


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