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梨花
【その他 官能小説】

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梨花-46

 「なんか子供産んだばっかりみたいなおっぱいね」
 「本当に見事に膨れたおっぱいね」
 「オサム君でなくてもかぶりつきたくなるんじゃないの? 男なら」
 「そうですね。10万払うから1回心ゆくまで吸わせてくれなんていうお客さんもいますね」
 「あら、おっぱい吸うだけで10万円? 私ので良ければ1万円で吸わせちゃうのに」
 「私なんかお金払っても吸って貰いたいと思うわ」
 「でもおっぱいに興味示さない男の人の方がいいな」
 「なんで? オサム君がおっぱい好きで不満なの?」
 「いいえ、オサムは別です。一般論として。なんか胸だけ見られて胸ばかり褒められると顔も付いてるよって言いたくなっちゃう」
 「ねぇ、それちょっと触らせて。触ってもいいかしら?」
 「美子さんも物好きねぇ」
 「いいですよ。どうぞ」
 「うわぁ、本当にこれ重たい。こんなの抱えてて大変ねえ」
 「ええ重いです」
 「見栄えはいいけど大変だなあ」
 「アハハハ、美子さん少し分けて上げましょうか」
 「私はもういいわ。お前はでかいおっぱいが後ろに付いてるじゃないかって亭主がからかうの」
 「何の事?」
 「お尻のこと」
 「美子さんお尻大きいもんね」
 「幸せだからドデンとして来ちゃうのよ」
 「別に幸せって程でも無いけど」
 「幸せよ。美子さんのご主人は本当に美子さん以外の女なんて見えないって感じなんじゃない?」
 「眼が悪いのよ。足だけじゃなくて」
 「いいですねえ。オサムもそんな風になってくれるといいんだけど」
 「そんな風じゃない、オサム君」
 「そうよ。あの法要の時初めて会ったでしょ、梨花さんと。オサム君、誰かが梨花さんに話しかける度に怖い眼をして話し掛けてる人を睨み付けてたわよ。『変なこと言ったら承知しないぞ』って感じだった」
 「そうですか? 全然気が付かなかった」
 「うん。確かにオサム、ピリピリしてたみたい」
 「ほら。実の姉さんもこう言ってるわ」
 「私緊張してたから気が付かなかった」
 
 「なんだ、それは?」
 「夫婦茶碗に夫婦箸」
 「子供みたいな奴だな」
 「子供だもん、私」
 「楽しかったみたいだな」
 「どうして?」
 「お前の顔を見れば分かる。お前のことなんか顔みただけで何でも分かる」
 「うん。もう言葉に言えないほど楽しかった」
 「そうだろ。そんな顔だ」
 「あそこのキスマーク皆にからかわれて私嬉しかった」
 「馬鹿、そんな所見せる奴いるか」
 「だって一緒に温泉入っただもの、当然見られちゃうわよ」
 「お前タオルで隠さなかったのか?」
 「何それ?」
 「普通風呂に入る時あそこにタオル当てて入るだろ。湯船の中は別にして、風呂場に入る時」
 「そんなことしないわ」
 「お前銭湯に行ったこと無いの?」
 「子供の頃から高校卒業するまでずっと銭湯に通ったわよ」
 「だったらお前、皆そうして入ってるの見て知ってるだろう」
 「誰もそんなことしてないわよ」
 「そんなこと無いだろ。風呂に入る時は皆あそこにタオル当ててるだろうが」
 「そんなこと誰もしない」
 「お前、テレビや映画で見たって皆そうしてるだろ」
 「それはテレビや映画だからそうしてるのよ。銭湯じゃそんなこと誰もしてないわ」
 「嘘だろ。俺だって銭湯くらい行ったことがある」
 「男の人ってそうやってタオルで隠してんの?」
 「当たり前だろ。ブラブラさせてる馬鹿はいないよ。そんなの常識だ」


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