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梨花
【その他 官能小説】

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梨花-4

 「私はオサムの着せ替え人形なの?」
 と最初のうちは反発することもあった梨花だが、今はもう納得して全面的にオサムに従っている。一緒にいる時だけ従えばいいんだからという訳だ。それにオサムが梨花に強要するのはそうした外面的なことだけで、それ以外の一切は梨花の好きに任せているからである。実際2人でレストランに入ったりするとオサムが何にするかメニューを見て迷っているのを余所に、勝手にオサムの分までオーダーしてしまうこともある。そんな時オサムは
 「こっちが食べたかったのに」
 と恨めしそうに言うだけで梨花の注文した料理を黙々と食べる。梨花はそんなオサムが好きだ。頭が良くて神経が細かくて何にでもスマートな対応が出来るオサムに実はとても子供みたいな抜けた1面があって、梨花は自分がいないとこの人は駄目だと思わせられてしまう。
 服装だってオサムは梨花に対しては全面的に自分で決めるが、自分自身の服装は梨花に任せっきりである。それは梨花に自分の好みを押しつけるから反対に梨花が同じ事をやっても文句は言えないというのでは無い。そもそもオサムは自分の服装に関しては全く無頓着なのである。梨花は美意識が鋭い方だからそんなオサムの為に服を選んでやる。銀座のクラブの売れっ子だから金に不自由はしない。客と同伴する為に早く家を出たり遅く帰ったりしてもオサムは全く文句を言わない。そんな所は梨花の好き放題に任せている。しかし梨花がタキシードを買ってきたときは流石のオサムも抵抗した。

 「こんなの着たらどっかのウェイターみたいだよ」
 「ウェイターだろうとウェイトレスだろうと私が選んだんだから着なさい」
 と言われて渋々何度か着て歩いたが、非常に居心地が悪くて参った。梨花も自分の服装には無頓着なオサムがタキシードにだけは強い抵抗感を示すので、その内諦めてそれだけは強制しなくなった。

 オサムと梨花はゴムボートを借りて沖へ漕ぎ出した。梨花はオサムと同じ方向を向き、オサムの拡げた脚の間に座っている。オサムは両腕を梨花の体に緩く巻き付け、首筋のあたりにキスをしている。沖の方を向いているので見られる心配はなく、オサムは梨花の股間をゴムの水着の上から刺激し始めた。

 「もういい加減溜まっているだろう、おしっこしろよ」
 「溜まってるけど、そんなことしてたら出ないよ」
 「俺を愛しているならおしっこしろ」
 「愛してるけどおしっこ出ないよ」
 「それじゃお前は俺を愛していないんだ」
 「無茶言わないでよ。今出すからちょっと手を止めて」
 「よし、それじゃ手を当てておくだけにするから、出して見ろ」
 「オサムも一緒におしっこして」
 「ふたりでおしっこにまみれるか」
 「うん、出るよ。ほら、出るよ」
 梨花の股間から勢い良くおしっこが吹き出し、それはゴムを通しても暖かい圧力として感じられた。同時にオサムも股間を梨花のお尻に密着させたままおしっこした。オサムのは普通の水着だから直ちに布をしみ出して梨花のゴムに包まれたお尻に暖かい感触を拡げた。まだおしっこの吹き出している梨花の股間を水着の上から刺激しながらオサムは梨花の頭を振り向けてキスをした。なんだか羊水に包まれて抱き合っているような感じがする。おしっこがすっかり出きってからも長くキスを交わして、それから2人は海に飛び込んだ。ゴムボートを逆さにして洗い流し、2人の腰の周りも洗い流した。


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