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梨花
【その他 官能小説】

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梨花-26

 ユカリはただの黒いTシャツと言えばTシャツだがどうせどこかのブランド物だろう、胸ぐりが深い。肩から大きな曲線を描いて胸元を露にしている。胴の部分はまるでコルセットのように体を締め付け、大きな乳房でゆがんでいるため読みとりにくいが上端近くに『FUCK ME』と生乾きのペンキのように光っている黄色い文字がある。背中も大きく開いているからブラジャーはしていない。乳首が丁度FとMの黄色の部分に位置していてまるで子供を何人も産んだかのように大きく膨らんでいる。それでいて顔は幼く、乳房とのアンバランスが非常によろしいが、実際のところ顔なんか老け顔でもなんでも良いのだ。これだけ立派なおっぱいしているのなら顔なんか無くたっていいとさえ思う。
この乳首はなんと素敵にデカイんだろう、まるでさくらんぼだよこれは・・・と思ってオサムは直接に焦点を合わさないようにしながら、しかしちゃんと眼の端で見ていた。このTシャツは丈が短くて臍も丸見えになっていたが、臍は別に吸う訳にはいかないからなんとも興味は感じない。それより腹が女にしては珍しく贅肉の無い平らな腹で綺麗な肌をしている。何かスポーツでもしているのか、引き締まった腹である。その点はオサムも全然魅力を感じない訳でもない。産毛の密生したしみだらけの鮫肌やたるんだ腹よりも滑らかで引き締まっている方がいいに決まっている。溶けたバターのような味という表現があるけれども、この女の腹を舐めるとそんな味がしそうである。今度梨花にバターでも塗って舐めてみようかな、そういうのは想像すると良いが実際やると大したことなくてがっかりすることが多いんだが・・・。下はジーンズできっと値段を聞いたらびっくりするようなデザイナーズ・ブランドなんだろうが、ジーンズはどうでもよろしい。これは吸えないし舐めてもザラザラするだけだ。ジーンズなんて穿いているのは生理なんだろうか、いくら金を掛けてもジーンズは少しも面白いとは思えない。もともとは只の仕事着だったんだし。
 ジュンはちょっと姉御といった感じの女性で実際は知らないが30近いように見える。これは柔らかいシルクかなんかのホルターで、色はカーキ色というのかくすんだ黄色というのか上品な色合いだが、ゆったりしたホルターの中で大きな乳房が自由におおらかに動いている。乳首はよくよく注意していても見えないから多分ニプレスかバンドエイドでも貼っているのだろう。まあ俺の女じゃないから言う訳にはいかないが乳首の無いおっぱいなんてコーヒーの無いクリープみたいなもんで、変な物を貼ったりしないで欲しいと思う。多分乳首が小さくて恥ずかしいからそんなことをしているんじゃないか。それなら男に吸い出して貰えばいいものを。しかしホルターの生地が中で動く乳房に合わせて妖しく皺模様を変えるのはなかなか楽しいものだ。ぴったりフィットしたものとはまた別の魅力というものもあるんだな、と新発見したような感じ。
 アスカはまるでマドンナのステージ衣装のような奇抜な服を着ている。 何か金属製のように見える尖った円錐形のカップに幅広の帯が着いているブラジャー状の衣装で、勿論外ではこの上にジャケットをはおっていたのだろう。こんなのは一体何処に行けば買えるんだろう。あの尖った先端を切り落として銀色のマニキュアでも塗りたくった乳首を露出させて外を歩いたらいいだろうなと思う。指輪なんかよりその方がずっといい。大体物に興味を抱き執着するのは生物界で人間だけなんである。金やダイヤは光るから綺麗だがただそれだけのことで官能を刺激するものが無い。まあ素っ裸に金のボディ・チェーンを巻いているストリッパーを見た時は興奮したけれども、別にボディ・チェーンに興奮した訳ではない。ぶくぶくのおばさんがボディ・チェーンして裸になったって眼を背けたくなる。オサムはアスカに何処でその服を買ったのか聞きたくてしょうがないが、梨花の前でそんなことを聞けばまた梨花の奴、この人おっぱいが好きで好きでと始まるに決まっているから聞く訳に行かない。
 オサムは聞かれた時に短く答えるだけでなるべく話に参加しないようにしていた。大体相手が男でも知らない人と話すのは酒が入っていないと苦手だというタイプである。それは梨花も承知していて皆にそう言ってあるから4人ともオサムをのけ者にして話に熱中している。しかし食事が終わって飲み始めると段々話がオサムに振られることが多くなってきた。


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