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梨花
【その他 官能小説】

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梨花-2

 オサムは一息つくとハサミでガードルを破り捨て、梨花に貼り付けたローターを剥がしてやった。貯まった油の中を静かに起きあがる。梨花は完全に失神してしまったように動かない。用意してあった雑巾と古新聞で油を拭い取ってポリ袋に入れると、風呂場に行って熱い湯で絞ったタオルを持ってきた。ぐっしょりと濡れた梨花の体をあらかた拭ってやり、縛っていたヒモも解いてやる。ぐったりした梨花を転がして仰向けにすると一旦風呂場に戻って綺麗にゆすいできたタオルで再び拭い始めた。そんなことを何度も繰り返して梨花の体は大方綺麗になった。出たものは殆どが入れた胡麻油で便は全く無かったが、大腸の中に入っていたのだから、やはりほのかに異臭がする。しかしこれも慣れてしまえばそれ程厭なものでは無い。

 梨花の恥毛は綺麗に剃ってあり、その滑らかな丘のような所を暖かいタオルで拭っていると梨花が息を吹き返した。

 「お前はいつもいい所で気がつくな。丁度綺麗にし終わったところだ」
 「ふーう、死にそう」
 「疲れたか?」
 「うーん、死にそうに疲れた」
 「だけど気持ち良かっただろ」
 「死ぬかと思った」
 「苦しかったのか?」
 「うーん、死ぬほど気持ち良かった」
 「そのまったりした喋り方、なんとかなんないのか」
 「だってまだ半分死んでる」
 「それじゃシャワー浴びてすっきりしたら、焼き肉でも食べに行こうか」
 「うーん、いいね。死ぬほどハラペコ」
 「死にそうとか死ぬほどとか、そればっかりだな」
 「だって本当なんだもん」

 2人は連れだって焼き肉屋に行った。梨花はちょうどアマチュアのレスリングの選手が着るような服を着ている。つまり肩から太股までひと繋がりの服である。レスリングのユニフォームと違うのは半袖になっていることと少し生地が厚手なことである。厚手のスパンデックスだから、締め付ける力は相当に強力である。梨花の大き過ぎるほど大きな胸が丁度良いサイズになっている。股間の脂肪は乳房のそれのように柔らかくないから、押さえつけられても形を変えることはない。それでこの服は、梨花の程良く発達した恥丘に張り付くようになって、その部分を強調している。梨花の性器は激しいセックスを度重ねているというのに、今でも子供の性器のようにピッタリと閉じている。だから張り付いた股間の部分にははっきりと縦皺が出来ている。梨花はいつもこんな感じの人目を惹く服装をしているので、人から見られることには慣れている。
 下には性器の膨らんだ部分を丁度うまく覆うような極小サイズのTバックを穿いているので、後ろを見ると分かるが、前からでは下着の線は見えない。乳首は、はっきりと突きだしている。人は驚いて目を背けるかことさら無遠慮にジロジロ見るかのどちらかである。オサムはちょっと強面のする顔と体つきなので、梨花はオサムと連れ立っている時は安心して派手な服装が出来る。と言っても一人で出かけるときも大して違いのない服装をするのだが。
 先日などは黒いゴムのタイツをスパッツのような感覚で穿いて出かけたら、異常者のような男に長時間後を尾けられて怖い思いをしたりした。いずれにしても体に密着した服装を好むのはオサムの影響である。オサムと知り合う前も極端なミニスカートを好んで穿くようなところがあったが、体に塗料を塗りつけただけのように見える服装というのはオサムに仕込まれたものである。オサムは特にウレタン塗装のようにテカテカ光る生地のものが好きで、従ってゴムとかエナメル素材のものを好む。そういう物は大体がスポーツウェアか、いわゆるアダルトウェアである。普通の人は持っていないし、持っていても外で着ることがない。だからとても目立つのだが、慣れというのは恐ろしいもので初めは恥ずかしかった服装が、いつの間にか梨花の意識の中では普通になってしまい、平然と着て街に出かけるようになってしまった。


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