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俺は他人棒
【熟女/人妻 官能小説】

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片山未来(25)その2-1

「いらっしゃいませ! 一名様ですか?」
 大通りに面した大規模チェーンのカフェ。入って最初に出迎えたのは別の女だったが、席に水とおしぼりを持ってきたのは未来だった。
「来てくれたんだ」
 待ちわびていた飼い主様のご帰宅にはしゃぐバカ犬みたく、心から嬉しそうな表情だった。
 そんな顔をされると、いじめたくなる。
「分かってんの? 俺、お前のバイト先に押しかけて、これ見よがしに馴れ馴れしくして、気まずい思いさせてやろうと思ってんだよ」
「また鬼畜ぶって。何するつもりなの?」
「そうだな。他のスタッフさんたちに見せつけながらケツ撫で回して、こいつは旦那さんより俺のチンポが好きなサセコだぞーって大声で言おうか」
「サイテー……」
 口ではそう言いながら、含み笑いのようなものを口元に浮かべている未来だった。

 俺はこいつを傷つけようと思って振る舞っている。
 旧姓楳村こと片山未来。小学校の一年生でクラスが一緒だったこいつに、俺は惚れた。だが、純真な恋心を乗せたラブレターを、未来はクラス中に晒して物笑いの種にしやがった。
 二十年近い歳月を経て、木俣というダチから紹介されたヤレるビッチ人妻というのが未来だったのは、奇異なる巡り合わせである。
 笑い飛ばして片づく過去ではあるが、あんなことがなければもう少し真っ当な人間として無事平穏な生活をしていたかもしれないと思うと、俺は無性に未来の現在をぶち壊してやりたくなった。
 未来が嫌がり、抵抗しまくって、泣きながら俺に許しを乞う場面を想像し、あれこれと仕掛けるのだが、困ったことにすっかり俺のことを実効支配のご主人様とでも見なしているらしき未来は、やればやるほど俺への依存を深めていった。
 週二で働いているというバイト先に顔を出しても、この有り様だ。まるで初めて恋をした小娘みたいに、周囲が見えなくなっている。
 オーダーを取るのも忘れてお喋りに夢中な未来を、俺は不覚にも可愛い奴め、と思ってしまった。


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