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わるい娘、メンヘラビッチとの出会い
【学園物 官能小説】

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教室という箱庭-4

 難関はママだと思う、順子がお友達と臨海公園に行きたいといったらママはなんていうだろうか?
 駄目よといわれるくらいならどうにかできるかもしれない、あのときのようにママを抱いてあげればうんと言うかもしれないじゃない、問題は一緒についていくなんて言い出したらどうしようっていうこと、あのママだったら十分ありうる気がする、でも最近お仕事と順子を精神科に連れて行くのとかで忙しくてちょっと疲れているみたいで、……本人はいきいきとしてるけど、そこまでのことはしてこないかもしれない、でもまたママに滅茶苦茶にされるって気がしてどうしていいのかわからない、順子はこういうとき自分じゃ決められないの、よくママから駄目だしされて、結局ママに何でも決められてきたトコがあるから。
 でも、ここは自分から動くしかない、ママに内緒で勝手するの、ママに悪い気がするし、それでもあたしはどうしても二人と臨海公園に行きたかった。
「あ、あの、ママさ、お話があるんです」
 ママを前にして、緊張してくる、どきどきしてきてしまう、左手がしびれてきてしまう。
「どうしたの順子ちゃん」
「あ、あのさ、お友達と葛西臨海公園に行ってきたいの、駄目?」
「臨海公園ね〜、う〜〜ん」
 まずい、考え込んでるわ、どうしよう、どうしたらいいの? モ、目的は?
「し、心配だったら、あの、ママもついて来ていいから、ね、5月3日なんだけど……」
 し、しまった、あたしなんてことを……絶対来て欲しくなんかないのに、どうしようもないことしちゃった。全身から蝋燭のように、透き通るみたく血の気が引いていく、ママに逆らうなんて絶対に無理。
「うふふふ、順子ちゃんも少しはわかってきたのね、でも残念、その日はママ忙しいのよ、スマホもたせているでしょ、それで時々LINEで連絡しなさい」
「は、はい、ありがとうママ!」
 奇跡が起こった、絶対に叶わないお願いがかなった、色々な偶然はあるかもしれないけど、それだって奇跡的なことだもん!
 たとえスマホの中身を全部見られているとしてもそんなことは別にかまわないでしょ、うちの家庭では当たり前のことだし、ママにお金出してもらっているんだし、やっぱり順子はママのことが好きなのよ。これで本当にそれでいいのよ、うちは内なんだから。


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