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わるい娘、メンヘラビッチとの出会い
【学園物 官能小説】

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教室という箱庭-1

 いっそ廻されたほうが楽なのかもしれない、教室中の視線から犯され続けるよりも……ここに居る間はあたしは、順子は、男子のズリネタなのかって。
「やめろよ」
 あたしが男子の視姦と、言葉のレイプを受け続ける中、一人の男子が立ち上がったの、名前は神尾っていって、お父さんが母国に帰っちゃたんだって、それで今は母親一人の家庭の子だって、そんな子がこんなあたしのために? 女子たちも見捨てる同調圧力の中で? (だってあたしだったら、家庭で性被害にあっていたなんて想像すらしたくないし、共感なんざまっぴら御免! 誰が苦しい思いを分かち合いたいっていう)
 誰からみても、もちろんあたしからみても、ハーフの美男子なんだけど、ハーフゆえあるあるのいじめられっことまでは言わないくらいの、とっつきづらい存在だったと。
「もう一度言う、や、め、ろ、だ」
 自分たちからは見た目が違う容姿から言われるのって、なんかきついんだろうね、場を荒らされたみたいとか、仲間じゃないもんとかって。
「あ?」
「ボスニアのお父さんが言ってた、憎悪が憎悪を生むようなことをするなって」
 ボスニアなんて順子は知らないし、なにこの男の子言っちゃってるんだろうかなって、そんなこと言ってたて突けばあんただっていじられるのに、ばかじゃねーのって、だって容姿がヨーロッパ人みたく見えればそれだけの理由でいじめに遭う確立があがる、空気を読み、言葉を選ばないと、相手にすらされない、現にあたしはママのせいでパパから犯されたきもくてズリネタ女子って扱いに堕ちそうなクズなんだよ、そんなの庇って……ああ、……そうか、そうよね、神尾もあわよくば順子とセックスしたいとおもってるのか、順子とやれるのなら、そんなことも関係ないのかな? あたしとは正反対で親の言うことをいいことと捉えるのか、憎しみつつも逆らえないのか、わたしにはわからない。けど間違いなくあたしは神尾のことが嫌いだ、あたしには嫌いな人ばかりだけど、やっぱり彼みたいな正しいことを前面に押し出す偽善者が大嫌い! どうせセックスのことしか考えてねークセにさ。
「日本語で何いってるかわかんね〜、英語でしゃべれよ、きもいんだよガイジン」
 この人たちの理論っていっつもこうよ、やったもん勝ち、日本語で喋らないとキモイの? 言った者勝ち、彼が英語なんか喋れないことくらいみんな知っているのに、見た目がハーフだからって神尾が変なこといってるわけでもないのに、ううんむしろ神尾の言ってることのほうがまっとうなのに、ただ空気読めてないけど、そんなに空気って大事なのかな? 大事なんだよね中学生にとってはさ、こんな小さな教室とか言う絶対世界だけなんだよね。せっかく中学に入って順子のいじめられた過去を知ることのない人たちに出会ったのに、その世界の居場所も無くなるなんて、どこにも逃げ場がないわ……
「葛西さん、一度この場所を離れよう、そうだ保健室! 保健係!」
 保健係ってアンタ自身じゃん?! なにこいつヴァカなの? 神尾って真性バカ? それとも保健室で一発やっちゃうみたいな感じ? これだから男子って手段なんか選ばないんだよね。
「なに逃げようとしてんだ!」
 殺気立つ男子たち、周りの男子も見て見ぬ振り、そんなに順子のセックスとかマンコにキョーミあるんだ? 絶対にこんな奴等としたくないなって、んなこともわかんねーのかよ!
「逃げる? 逃げて何が悪いの? おまえらマジメに苛めて何が残るの? おい船橋って、葛西を連れてけよ、」
「う、うん、でも……」
 女子のカーストの中でサイテーの女船橋がイケメン神尾の言うことを聞くことはその後の彼女の『今』を著しく制限するの、そんなことわかってやってるのも神尾だし、あ、こいつに今日やられちゃうんだって。
 神尾がイケメンであることは、同級の女子のやきもちを買うってこと、女同士めんどくさいって言うしかないんだけど、同時に焦りとかより、なに男子に期待なんかしてるの順子ってあたし思うわけ、まあどーでもいいや、どうなってもどうでもさ……
「行こう……保健室」無表情であたしの手をひく船橋さん、よかったね、コレでカースト最下位から抜けられるよね、その場所はあたしのものになったから。
「なあ、この男のチンポしゃぶってる女子って葛西さんなのって、それだけ教えてくれ」
「「「男子サイテー!」」」
 どうでもいいや、もうあたしの居場所って無くなった、もう死のうかな。
 ボーっとしながら船橋に保健室に連れて行かれ、今日は保健の先生って居ないんだって、気がついた。
 ベッドに横になり、船橋さんが出て行くと、順子の自意識に身体が勝手に震え始めた。
 今すぐ、いえ放課後には、絶対に今日中に、神尾が、男子がやってきて順子を犯すって、もう決まっていることだって!
 怖くて、歯がカチカチなって、身体を丸めて、じっとその時を待つの、その間せめてあたしが順子に寄り添ってあげることしかできない。GW前春が終わって、一気に夏モードに切り替わるってのに、死に方に考えをめぐらす、もうこんなの嫌で嫌で仕方ない。子供のころ言われてた、「順子って駄目な子ねえ」って言うママの言葉どおりだなって、だからってどうしてもママの言う「性的被害者なんだから堂々として居なさいって」そんなの無理無理だもの。
「順子は駄目な子」
「順子は駄目な子」
「順子は駄目な子」
「順子は駄目な子」
 うるっさいなあ、もうわかってるから、
「順子は駄目な子」
「順子は駄目な子」
 耳障りな声が続いた後に、
 トントンっ って、
「入っても?」
 ? ! 来た! あたしが犯される時が来たって! ?でも声が……


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