投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

呪いを解いて
【ガールズ 恋愛小説】

呪いを解いての最初へ 呪いを解いて 86 呪いを解いて 88 呪いを解いての最後へ

チョコレートと王子様-6

「…ありがとう、鈴木さん。鈴木さんのおかげで再確認できた。やっぱり私は女の子が好き。女の子しか…好きになれない。鈴木さんにフラれたのはショックだったけど…告白して良かった」

泣き腫らした顔で彼女は笑う。憑き物が落ちたように晴れやかだった。

「…こちらこそありがとう。勇気を出して告白してくれて」

「…うん…あ、私向こうだから」

「うん。またね、張本さん」

「またね」

駅と逆方向に走っていく張本さんを見送る。校門前には望と、それから百合香と小春ちゃんも居た。

「望、お待たせ。小春ちゃん達もごめんね、寒い中待たせて」

「…いいよ。俺が待ちたくて待ってたから」

「…星野君もサラッとそう言うこと言うタイプの人だよね。類は友を呼ぶとはこのことか…」

何か危機感を感じたのか、私を望から守るように、百合香が私の腕を抱きしめた。取らないよ。と望は苦笑いした。それでも百合香は私の腕を離そうとしない。

「…さては百合香、私がモテるから嫉妬してるな?」

彼女は答えず。むくれたまま私の腕を抱き寄せた。私のものよと言うように。胸の谷間に腕が呑み込まれる。

「…百合香、離してくれないかな」

「…嫌」

「もー…」

チョコレートばかり食べてるからだろうか、彼女の胸の柔らかさのせいだろうか。それとも寝不足だからだろうか。とにかく、彼女を抱きたくて仕方ない。とりあえず離れてもらいたい。

「百合香」

「なによ」

腕を引き、彼女の耳元に、顔を寄せる。耳元で「抱きたくなるから離れて」と一言そっと囁くと彼女はばっと私の腕を離した。距離を取り、小春ちゃんの小さな背中に隠れる。

「…あ、貴女の頭にはそれしかないわけ!?」

何を言ったの?と冷めた目で望と小春ちゃんが私を見る。

「ふふ、内緒。ねぇ?百合香?」

顔をそらす百合香。間に挟まれた2人は顔を合わせ頭にはてなを浮かべていた。


呪いを解いての最初へ 呪いを解いて 86 呪いを解いて 88 呪いを解いての最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前