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わるい娘、メンヘラビッチとの出会い
【学園物 官能小説】

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中学生になってもパパとお風呂に入るって変じゃないです-2

 家に着くとママが笑顔で出迎えてくれる、
「二人とも真っ黒!」
「お風呂に入りなさい」
「まあお土産はニジマスの燻製なのね」
 健康的な雰囲気のまま、パパとあたしは一著のお風呂に入り、大胆にも性器の舐めっこから、素早く本番行為までこなし、ママにばれないよう洗い流すのよ。ママに隠れてせかすことにはもう慣れっこ、日常の営み。
 お風呂のあと、燻製ニジマスを焼きほぐしすママだった。
 そのほぐし身と昨日のお刺身とを混ぜ合わせ、塩コショウして、檸檬と青ゆずの果汁を、一緒に青とんがらしのすりおろしをあえる。
 夏の暑さに際立つ、酢っ辛い蛋白源で、虹鱒の薫香と合わさりどんどん後を引き、気が付けばお酢まで啜っていた順子たち、ママは料理がホント上手なのよ。
 塩がきついくらいのマスの塩焼きも、はらわたを抜き香草を詰めたくせとも相まって、おいしかったし、炊きたてご飯のやさしい味! 食後は山の中に生えていたキイチゴとヨーグルトを混ぜて、生クリームと蜂蜜で贅沢なひとを、あたしのママはマジに料理上手で、いくつもの引きだしを持っているんだから。
 ……でも、順子に楽しい時間って続かないのよね……
「順子ちゃん、渡したお金で気に入ったお洋服は買えたのかしら」
 すっかり忘れていたけれど、パパとの家族サービスの前に、舞とユニクロに買い物に出かけていたのだ。
 でも舞がブラジャー買ったほうがいいよって言うからブラを買ったの思い出して、
「ううん、お友達の舞ちゃんがブラジャー買ったらって言うし、ブラ買ってみたんだけど、ママ、見てくれない?」
 中学生になったんだし、パット付きのインナーとかキャミソールだけじゃ嫌になって来たしで。
 でもママの怒りにスイッチが入って、5秒でその貌を豹変させたの!
「誰がブラジャー買っていいって言った! 見せなさい!」
 お腹の底に響くような怒声だった。ママが本気モードに入った証よ。
「お。怒らないでよ、ママ、べ、別に高いものなんて買ってないから……」
 所詮ユニクロの安物を買っただけなのに、別にオシャレな高いの買ったつもりなんてないのに、どうしてママはこんなに怒ってくるんだろうか?
「なによこのピンクのデザイン、あんたなんか子供はママの買ってくるキャミソールで十分だ! 子供のくせに色気好きやがって、一体何様のつもり? まさか恋人できたんじゃないでしょうね! 正直に話しなさい、ママ心配してるんだから」
 どきりとしてしまう、あたしももちろんパパだって、ママが勘ずいたんじゃないじゃないかってさ、
「そ、そんなんじゃないよ、舞ちゃんとかはさ、もうブラしてるし、、別に変なことないでしょ? ちょっと試しに試着してかってみただけなんだよう」
「オマエみたいな子供はママの言うこととか、買ってくるものを黙ってつけていればいいんだ!」
「もうっ!! わかったわよ! じゃあ今から葛西まで返品してくるから! 帰り遅くなるからね!」
 そういって半泣きになりながら、家を出ようとしたら、ママに腕を掴まれて、
「こら! こんな夜に中学生の順子が勝手に出ていいわけないでしょう、ママが車運転していくからそれに乗っていけ!」
 物凄い怒った顔して、無理矢理あたしを車の後部座席に押し込んで、
「めそめそ泣くな! こっちが泣きたいくらいだ、あーばかばかしい、腹立つ!」
「ママ、ご、ごめんなさい、ごめんなさい!!」
 後部座席でしゃっくりが止まらないみたいな泣き声になっちゃって、酷い有様で、一体どうしていいのか分からなかったし、お店に着いてからどう店員さんに返品の説明をしていいのか混乱して、分からなくて、泣いて目を腫らしてるあたしをママはイライラしながら後ろから罵倒して、気が付いたら家についていたんだけど、その間の記憶がすっぽり抜け落ちた見たくなってしまってたわ。
「順子ちゃんはまだ子供なんだからママの言うとおりにしていればいいんだからね」
 さんざん耳にタコができるくらい、言われたような気がして、息苦しいような、世界が閉じて出口のない部屋に閉じ込められたような気になるの。


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