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わるい娘、メンヘラビッチとの出会い
【学園物 官能小説】

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ママとしての愛情-2

「順子ちゃん、ごめんねえ、もっと早く気づいて上げられなくて、ぐすん、ぐすん……」
「いいよ、ママ、それよりご飯」
「もう何も心配しなくていいのよ、これまで通り学校に通えば、泣かないで、順子ちゃん……」
 やっぱりでしょ、ウチの親はこういう人なんです、ですがママが泣いているのはとても演技とは思えないことも確かで、それをみればこれから先針の筵に座る様な、腫物扱いされるとしても、ママの為に順子は我慢しなきゃいけないとも思うのです。確かにママは順子を助ける様な行動をしてくれたのに、どうしてあたしは何か嫌なものを感じるんだろうと? でもその答えは分からないので、なんだかママの涙をみていたら、あたしまで悲しくなってきちゃう。
「順子ちゃんの為だったら、ママ何でもするからね、あなたの為だったらママはなんでもしちゃう、あなたの為、ママはあなたの味方なんだから」
「……うん、ママ、ありがとう、ぐすん」
 母娘の抱擁を黙ってじっと見ているパパの姿が、ママの肩越しに見えます。何を考えているのか分かりませんが、無表情で腕を組み、どこか心配そうな表情をしているんですよ。
「順子、お腹空いているだろう……」……
「……今パパが用意してやる」
 そう言って黙って夕食を作る為、買い物に出かけ、簡単な食事を提供してくれるパパなの、ママが帰らずあたしを放って置いたことをなんとなくわかっているの。こういう時のパパはとても頼もしい男性で、あたしは好きです、不思議な感じなんです、いけないことをしている時と違うんです、そう思いたいの……
 食事中ママがはしゃいで、今度の葬式ゴッコをブログにアップするんだって、マジに止めて欲しい、でもそんな事口にしたら、今度は倍になってあたしをターゲットにするの目に見えてるし、こんな時はそっとしておくしかないの、それを気づかってパパが週末気分転換にハイキングに郊外の山に連れて行ってくれるって、ママと少しでも離れていたい、順子の気持ちを察してくれるんだ。そうしてちょくちょく週末毎に海だの山だの、時にはディズニーとかに連れて行ってくれて、ママから距離を取ってくれるんだ。
 もう順子もわかっていて、その境遇を受け入れるしかないって、諦めていた。
 いじめられる前のお友達とか、図書館で調べたことから、パパが順子にしていることの、イヤラシイことのイミをなんとなくだけど分かって、諦めていたの。


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