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ピンクモアール 〜魅惑のフェロモン
【OL/お姉さん 官能小説】

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上司を追い込む。-12

行為の後、琴乃のスカートの渇きを待ち2人はホテルを出た。車を運転しながらチラッと琴乃を見る浜野。昼下がりの情事でイキまくった人妻の姿にムラっと来る。その視線に気付いている琴乃はわざと窓に目を向け視線から逃げていた。

「琴乃…?」
「はい…」
少し体をビクッとさせて顔を向ける。
「良かったよ。へへへ」
そう言われた琴乃は顔を紅潮させた。夫の部下からのセックスの感想、良かったよ…、妙に恥ずかしく感じた。琴乃は反射的にお辞儀をして俯いた。
「こんなにいい奥さんがいるのに青臭いガキにうつつを抜かしてるなんて、課長は何をやってるんだか。琴乃、本当に離婚したいんだね?」
「はい…。気持ちは変わりません。」
「課長の事、追い込む事になるけど、いいんだね?」
「はい。」
「そっか。分かったよ。」
「宜しくお願いします…」
浜野はそう言って前を向き運転する。

車は通りの少ない河川敷の空き地に停まる。
「じゃあ約束通り、この写真のデータ、あげるよ。」
浜野は梨田とつかさの不倫証拠写真の入ったメモリーカードを手渡した。メモリーカードを受け取った瞬間、グッと肩を抱き寄せられた。
「あっ…」
琴乃の胸が鼓動する。これまでずっと浜野はまた体を求めて来るのではないかと言う不安でいっぱいであったが、何故かそれを期待する自分の気持ちを感じた。
「また抱かせてよ。この体…」
顔を寄せ服の上から胸を揉む浜野に身を縮こませながらも抵抗はしない琴乃。断るべきだ、そう理解はしていた琴乃の口から出た言葉は意外なものであった。
「好きなだけ遊んで下さい…。お礼するのは約束ですから…」
自分の口から出た言葉に琴乃は、(わ、私、何を言ってるの!?)
と驚いてしまう。戸惑う琴乃の唇を奪う浜野。
「じゃあ報告も兼ねて、明日から毎日午後、会おうか。」
その言葉に即座に、はい、と答えてしまう自分がますます分からなくなって来た。
「課長に相手にされない分、俺が満たしてあげるからね?琴乃のカラダ…」
琴乃は顔も体も火照ってしまった。胸をゆっくりと揉みほぐされ、顔を赤くして俯いていた。

浜野は車を走らせ琴乃の自宅から一つ離れた駅に琴乃を降ろした。
「また明日、ね。」
「はい…。ありがとございました…。」
頭を下げ走り去る浜野を見送る琴乃。運転しながら浜野がフェロモン成分を社内に吹いた事や、指につけたフェロモン成分を唇につけキスして来た事など知る由もない琴乃。不倫による後ろめたさは消え、昼下がりにラブホテルで夫の部下に潮を吹かされた事や熱い性行為に燃えた事だけが頭の中を支配していた。

(またしたい…)
琴乃は電車の中、密かに濡らしていたのであった。


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