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よだかの星に微笑みを(第一部)
【SF 官能小説】

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何もするまい-3

サークルにも部活にも研究会にも入っていない俺は暇である。休みは暇であるべきだというのが持論だ。夏休みにアルバイトをする奴の気が知れない。
高校時代の友人と会っても、話が合わなくなっていることが多いから、面白くない。運転免許を取っておけと父親に言われて久しいが、それも面倒だ。
今朝はまだ雨戸も開けない。外は明るく、時計は六時を指していた。
「今日も一人か。ポリアンナはどうしてるかな。」
恋しく思った。その時
「うわ!」
しばらく止まっていた「着信」が、まとめて一度に入ってきた。六月終わりころからのポリアンナのトイレ入浴シーンである。
数十人のポリアンナが、目と鼻の先でおしっこやうんちを同時にしてくる。においも味もライブ並みに実感があった。真下からしっかり観察したい、などと念じていた頃の設定になっていたから、俺の顔に向かってポリアンナはしてくるのだ。
それはそれとして、見ものではあった。
「おしっこは後ろから前に拭いてるけど、結構適当なんだな。だから垢が襞の裏に溜まるんだ。お尻も前から手を入れて拭いてる。あれじゃ、うまく拭けないよな。」
好きな女の子の便器になった気分にさせられた俺は、そんな批評を加えつつオナニーに励んだ。触角が生えていた。
次第に、現在のポリアンナの様子が見えてきた。時差があるラトビアは夜中で、もう布団に入っていた。
「あ、やばいかも。」
ポリアンナもオナニーの最中だった。体に例の入れ墨が現れていた。暗くて自分には見えていないようだ。俺に感応して始めたオナニーらしい。
「どうやらラトビアであの子に恋人は出来なそうだな。よし、これから毎日オナニーしてもらおう!」
八時過ぎまでそんな事をしていたら、母親に、ご飯よと起こされた。
さて、今日は何をしよう。何もするまい。


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