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わるい娘、メンヘラビッチとの出会い
【学園物 官能小説】

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ママのしつけ3-2

 小学校4年生くらいのころ、アンネフランクの日記にはまったわ。あたしはこれからアンネのような性格の悪い、性的な自由奔放さとか、恋などの相手が現れるのかと、想像の中の世界に浸れる、すばらしい世界があるのかと、どちらかといえば空気なパパと、そのパパの代わりにしゃべりまくるママ、自分のしたかったことをあたしに押し付けてくるママという家庭が重くしんどく居場所の無さを感じ て、逃げ込める先は本の中だった。
 アンネの明け透けな陰口が好き、特にママに対し遠慮しないところなんか胸がスカッとするくらい、彼女はあたしの代弁者だったかも、体の成長を楽しみにする。健康的な彼女に憧れたい、そしてHな描写にこれから来る年代を予想できて、すごく楽しみ!
 

 図書室からかりてきたその本が、気が付いたら無くなっていた。二週間たったから返却しなきゃいけないごほんだって言うのに……おかしい机の上に確かに置いておいたハズなのに、いったいどこにいってしまったのだろう?
 もしかりた本を無くしたら大変! そんなことしては絶対いけないことだし、ママにそんなこと知られてしまうのもゼッタイ嫌だ、あせりまくり、探せるところを探しまくったのに、どこにも見つからなくって、ぼうぜんとしていたときに、ふと古新聞の中に一箇所不自然な感じのところを見つけた。
「なんか盛り上がってる」
 新聞のなかに、何かが挟み込まれ、ふくろみたくなって膨れているところがあるわ、
……
 その厚みはなにか嫌なものを想像してしまう、
……
 確かめないとって、古新聞の紐を切って、そこの膨らんだ新聞紙触った瞬間に、「中になにか堅いもの」が入ってるってわかった。
 やっぱり想像の通りでさ、探してたアンネフランクの日記が、隠されるみたいに新聞のなかにくるまっていた。
 表紙がひっかいたみたく、斬られて、いたしさ。
 破られているページもあったし、
 マジックで塗りつぶされてるページがなん箇所もあるし、なんていうのかな、とっても嫌な悪意みたいのを感じたわ。
 つまりもう本としては使えないことがわかった。
 でもだからって、どうしてかしら? 理由がすぐ身近にあることが、手に触れる問題だってことがわかるのつらかった、だって小学生にさ、わからないもん。どうしてかわからないけど、こういうときにほんとうのことを言うのつらい、重くてしんどくて、そのことを口にできないのが苦しい。どうやったら先生に説明できるかしら? どう誤魔化して、嘘を吐いて、ありもしないことでっち上げて、言い訳したらいいのって、そんなこと考えると暗くなって学校に行くのしんどい、嘘吐くのとか考えるの嫌だけど、他に方法ないし……


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