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母子相姦のある風景
【母子相姦 官能小説】

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児童公園-2

 たださ。
これ言うと、母にはすごく失礼な事なんだけどさ。
もし話すとすごい怒られるかもしれないんだけどさ。
多分可哀想だったんだと思う、母は。
その時、どうしようもなく可哀想な人に思えたんだ。
父と離婚してからも親しい男も居らず、大して仲良くもない同僚と付き合いで好きでもない酒なんか飲んでさ。
多分生徒にも好かれず、俺みたいな息子を育てるために人生を費やしてしまっている事がさ。
何か…可哀想に思えたんだよね。
本当分からないんだけど。
 でも肩たたきとかちょっとしたプレゼントや感謝の言葉とかさ。
そういうありきたりな親孝行の形でも喜ぶのは喜ぶと思うんだけど、本当の哀しみを埋めてあげられないんだって気がしてさ。
飲めない酒飲んでリビングの床にへたり込んでいる母の背中はそれくらい寂しそうだったんだよ。
生きるのが下手な人特有の…孤独の影みたいなのが見えた気がして。
俺もそんなに人生経験豊富な訳でも全然ないけど。
ただ学校でもバイト先でもたまに母みたいな人を見た事があったからもしかしたらそうなのかもって。

 母にも心理的な抵抗感はあったと思う。
けど、何で最終的に受け入れたのかは分からない。
肉体的な快感はあったかもしれないけど、それよりも別の…何か温もりのようなものが欲しかったんだろうとも。
多分、母は父と離婚するずっと前からレスだったんだろう。
でも長年レスだったからってそういう願望があるとは限らないし、むしろそういう行為に嫌悪感を持っている人もいるから一概には言えないよね。

 よく分からないけれど…俺の中の母への同情心みたいなものが母に伝わったんじゃないかな。
自分の境遇を人に同情されるって腹立つ時もあるけど、有難いって心に染み入る時もあるじゃない。
たとえば貧乏だからって友達に小銭もらったら馬鹿にするなって突き返すでしょ。
でも怪我や病気で入院してる時にお見舞いに来られたらやっぱり嬉しいしさ。
ちょっと違うかもしれないけど、人に自分の不遇を分かってもらえて少しでも助けてやろうって気持ちが伝わるっていうのがあると思うんだよ。
 おこがましいかもしれないけど、不器用な母の事なら父親や周りの人間よりは俺のがまだ分かってるような気がするし。
何か上手く出来ない悔しさやずっと感じてきたもどかしい気持ち、どうしようもない孤独感とかそういうのを…何て言うかさ。
大丈夫、分かってるからいいんだよ。
たまには泣いてもいいんだよ。
って。
気持ち悪いって思うかもしれないけど、そういう事じゃないかな。
多分だけど。
だから…最後は俺に身を任せたんだと思う。

「ごめんね、昨夜は」
少し顔を見上げた母が言う。
ぎこちなく唇を歪ませて笑っていた。
この女ひとは笑顔が上手じゃないんだ、そもそも。
謝る対象はよく分からなかった。
飲んで帰ってきて介抱させた事か、俺に抱かれた事か、その後母が泣き出した事か、それとも朝まで抱き締めてやった事か。
何に謝っているかは分からないけど、その全部でもあるようにも感じる。
だから「昨夜は」と一括りに言ったんだろう。
いずれにしても母親が息子にしてもらう事じゃないと思っているみたいだ。
照れ笑いのようにも自嘲めいているようにも見える。
「いいよ、それくらい」
 男女の行為なんて、どっちかが謝るような事じゃない。
すると母は困り笑いのような顔をした。
俺との距離を測りかねているみたいに。
今、この時、母親としてか女としてか。
自分がどっちに立つべきか、どっちに立てるのか、色々考えてるんだろうか。
多分そんなとこ。
別にどっちでもいいじゃないか。
何なら両方のままモノを話したって、俺に接したっていい。

 ちょっと迷った後、ニットキャップ越しに母の頭をポンポンと撫でた。
俺が母を母親として扱っているか女として扱っているか、どっちにも取れるし、どっちに取ってもいい。
何なら両方だって。
俺の気持ちが分かったのか、小さく唇を噛んで拗ねたような目で見た。
もう!と言いたげだ。
それでようやく少しだけ和んだ。



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