ある日曜日-1
「美紀さん、悪いけどお願いしますね。お昼だから素麺でも何でもいいわよ」
「いいえ、いつもよくして貰ってるので大丈夫ですよ。お義母さんもお気をつけて」
上の階の玄関で挨拶にきた義母に当たり障りなく話す私に義母は
「じゃ、行ってきますね。夕方には帰るから」
「はーい、行ってらっしゃい」
子供たちは部活と少年野球で朝早くから出ていき、追うように夫も仕事に。
家には私一人だった。
洗濯をして、布団を干し、後は掃除の残りとお買い物だけ。
私はこの上なく、急いで家事をこなし、お昼前に今日の仕事を終えていた。