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呪いを解いて
【ガールズ 恋愛小説】

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最後の日-2

日付けが変わった。年が明けた。
あと数時間で、彼女が帰ってしまう。
そう思うと眠れない。両親も兄も、年が明けた途端に力尽きたように寝てしまったのに。

「…海菜、まだ起きてる?」

彼女もまた、眠れないようだ。私が「起きてるよ」と答えると、寝返りを打ち、私の方に向き抱きついてきた。

「…キスしたい」

ぽつりと、呟くように聞こえた声。
心臓が高鳴る。私の顔を見上げ、いい?と首を傾げた。

「…そんな顔で言われたら断れないな…」

「…ま、待って…今日は…わ、私からするから…目、閉じて」

「…ん、どうぞ」

目を閉じる。彼女が深呼吸する音が聞こえた。
…なかなか来ない。様子を見ようと目を開ける。
彼女は私の服の裾を握って俯いていた。

「ご、ごめんなさい…ドキドキして…その…」

「…やっぱり私からしようか?」

「い、嫌よ。わ、私が…したいの…だ、だからあの、いいから目閉じてて…見られてると…恥ずかしくて出来ないから…」

言われるがまま、再び目を閉じる。
閉じた瞬間に、一瞬だけ、唇に柔らかいものが触れた。本当に一瞬だった。そのあとは、何もない。
目を開ける。彼女は居なくなっていた。
布団をめくる。怯えるように震える彼女が居た。
引っ張り出し、少し強引に、唇を奪う。

「っ…ん…っ…」

「…ん…」

「う、海っ…な…っ…」

逃げ出そうとする彼女を抑え込む。舌を絡めると、ピクンと彼女の身体が反応した。

「んぅっ…」

「…はぁっ…気持ちいい…?」

「っ…ず、ずるい…私が…するって言ったのに…」

「…ごめんね。私も…我慢できなくなっちゃって」

「私…だって…」

彼女が私の上に馬乗りになる。両手を頭の上で押さえつけられる。

「…今日くらい…私にさせてよ」

今にも泣き出しそうな、切なげな表情だった。
身体の力を抜き、彼女に身を任せる。
その日私は初めて彼女に抱かれた。


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