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呪いを解いて
【ガールズ 恋愛小説】

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クリスマスの決意-3

日が沈んだ頃、色取り取りの明かりが辺りを照らし始めた。
真っ白な地面が、赤、白、緑…様々な色の明かりに照らされている。
イルミネーションで飾られた、広場の巨大なクリスマスツリーを見て彼女が「綺麗ね」と呟く。
冗談のつもりで「君の方が綺麗だよ」と返すと、彼女は私を小突き、そっぽを向いた。

「照れちゃって。可愛い」

「…貴女のそういうところ嫌い」

「えー…酷いなぁ…私は君の嫌いなところなんてないのに」

「…嘘よ。一つくらいあるでしょ」

彼女の嫌いなところ。考えてみるが、浮かばない。好きなところならいくらでも言えるのに。

「好きなところならいくらでもあるんだけど…」

「…本当に無いの?」

「んー…君は自分のめんどくさいところが嫌いって言うと思うけど、私はそんなめんどくさいところも含めて好きだから」

「何よそれ…本当に貴女って人は…」

「逆に君は私のどこが好き?」

彼女の顔を覗き込み、聞き返す。目が合うと目をそらした。
顔は真っ赤だった。

「…や、優しい声…とか…」

「とか?」

「…真っ直ぐなところも好きよ。自分の気持ちに素直なところとか。…あと、人のことをよく考えてる優しいところとか…も、もういいでしょ…これ以上は…もう言わない」

恥ずかしさからなのか、若干涙目な彼女が、酷く可愛く見えた。
堪らず、人目も気にせず抱きしめる。
少し早い彼女の鼓動が伝わってくる。
ため息とともに、好きと言う言葉が漏れる。
彼女は戸惑いながらも、抱きしめ返してきた。

「…どうしよう、今すぐ抱きたい…」

「…突き飛ばすわよ」

「そんなこと言わないでよぉ…」

「…帰るまでは我慢して」

「…帰ったらいい?」

その言葉には答えず、恥ずかしそうに私の胸に頭を埋めた。


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