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呪いを解いて
【ガールズ 恋愛小説】

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それぞれの想い-2

「…」

2人と別れ、教室に入った途端、涙が溢れ出てきた。
机に突っ伏し、啜り泣く。
応援するって、決めたのに。やっぱり、苦しい。

「おはよー…って、ど、どうした?星くん」

「福ちゃん…おはよう…」

友人の福田 祐介(ふくだ ゆうすけ)の声に顔を上げる。彼は心配そうに俺の顔を覗き込む。失恋した。と正直に告げると、一瞬驚いた顔をしてから、ハンカチを差し出した。

「…話、聞こうか?聞かない方がいい?」

「…聞いてほしい」

多分、話せないことの方が多いと思う。けれど、誰かに話してスッキリしたい。

「んじゃ、後でラーメンでも食べながらゆっくり語ろうや。部活終わったら連絡頂戴。すっ飛んでくから」

「福ちゃん…」

「おーおー、せっかくのイケメンが台無しだよ。ほら、鼻かんで」

「…福ちゃんと話すと安心する…」

「なんじゃそりゃ」

苦笑いする福ちゃん。初めて話した時から思っていたが、彼の話し方や声、それから体型もあるのだろうか、彼と居ると癒される。恋とか、そういうのではなく、友人として、彼が好きだ。流石に小っ恥ずかしくて、彼には言えないが。

「…ありがとう、福ちゃん」

「いいよぉ。気がすむまで泣きなー。つっても…あ、やべ、藤沢先生来たわ。すまんなぁ、怒られるから席に戻るな」

「ん…大丈夫だよ。また後で」

担任の藤沢先生の怒鳴るような声が教室に響く。喋っていた生徒達はそそくさと席に戻った。
俺と福ちゃんを含めて、クラスの大半がこの人に苦手意識を持っていると思う。対して海菜のクラスの担任は、優しそうな人だった。
向こうのクラスが良かったと思う反面、彼女と小桜さんが一緒にいるのを毎時間近くで見なきゃいけないことを考えると、今のクラスでよかった気もした。


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