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呪いを解いて
【ガールズ 恋愛小説】

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私に出来ること-3

「小桜さん」

気がつくと、保健室にいた。急に息苦しくなって…海菜と何かを話したことはなんとなく覚えている。会話の内容までは、覚えていない。

「あの、海菜…鈴木さんは…」

「鈴木さんは授業戻ったわよ。…ご飯、もってきてくれたけど、食べられそう?」

「…はい」

お弁当は彼女と食べないと、美味しくない。けれど、残したら母はきっと怒る。「貴女のために作ったのに」と。

「…ねぇ、小桜さん」

こういうこと、よくあるの?と保健室の先生は私に問う。私は首を横に振った。この間、駅でなったのが初めてだと正直に話す。

「…そう。その時何か考えてた?」

「その時は…」

あの時考えていたのは…母のこと、それから彼女のことだ。
今回も、そう。

「…思い出せないかな。それとも、言いたくない?」

「…」

言葉が、出ない。母のことも、彼女のことも、言いたくない。

「親御さんは…「母には言わないで!」」

思わず、叫んでいた。あの人に、知られたら、心配をかけてしまう。 心配させたら、ダメだ。きっと、今以上に縛られる。

「…お母さん、厳しいのかしら」

「あの、あの人は…ま、"魔女"です…わた、私の心を縛る…悪い魔女…」

抑え込んでいた私が身を乗り出し、訴える。
魔女?と先生は首を傾げた。母の望まない私は、黙ってしまう。

「海菜に…海菜に…会わせて…」

「貴女を連れてきた子かしら」

「あや、あやまら、謝らないと…」

「…喧嘩したの?」

首を横に振る。"あの子とは関わってだめよ"と、"魔女"の言葉が反響する。

「かかわっちゃ…だめ…」

そうよ。と"魔女"は微笑む。

「かかわっちゃダメ?」

なんの話?と先生は首を傾げた。

「母、が…」

「お母さんが言ったの?関わっちゃダメって?」

やめて。それ以上、喋らないで。母の望まない私を抑え込む。"彼女"は全力で抵抗してきた。

「わた、わたしは、わたしは…あの子と…友達でいたい…のに…魔女…が…」

それ以上喋るな!
"私"が怒鳴ると"彼女"は黙り込んだ。
呼吸が、乱れる。

「小桜さん!大丈夫。大丈夫よ。無理して話さなくていい」

「で、も…」

「…休み時間になったら、鈴木さん、呼んでくるね」

「は…い…」


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