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呪いを解いて
【ガールズ 恋愛小説】

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魔女の呪(のろ)い-3

母の理想の人が現れないまま、私は高校生になった。母の選んだ高校だった。制服が可愛くて、そこそこ偏差値が高い公立の高校。

「新入生代表。小桜百合香」

「はい」

私は、新入生代表に選ばれた。母の選んだ、可愛らしい苗字と名前が呼ばれる。母の誇らしげな顔が視界に入る。
中学生くらいからだろうか。褒められることが増えた気がする。私はちゃんと、母の理想の私を演じきれている。これからも、がんばろう。母のため、自分のため。
…自分のため?本当に?本当はこんな自分、好きじゃないでしょう?
問いかける自分を押し殺し、母に微笑み返す。
私は可愛い女の子。母の理想の女の子。
母の"可愛い"を詰め込んだ、お人形。
そうであるべき。そうあるべきなのだ。
それが母の幸せ。母の幸せが、私の幸せ。
それ以外、何を望むと言うの?
私の中に潜む、母の望まない私に言い返す。
母の望まない私は、何かを言いかけた。けれども、それ以上何も言い返さなかった。
そう。それで良いのよ。貴女は…私は黙って母に従えばいい。
母の理想の娘でいれば、幸せになれるのだから。


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