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呪いを解いて
【ガールズ 恋愛小説】

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魔女の呪(のろ)い-2

父は、私が幼い頃に出て行った。兄を連れて。
私だけが、母の元に残された。
それ以来、母は父のことも、兄のことも話さなくなった。
私に対する期待はますます大きくなり、いつかしかこんなことを言うようになった。

「貴女もいつか、お嫁さんになるのかしら」

きっと相手はステキな男の人ね。私の子だもの。孫の顔が楽しみだわ。それが母の望みなら、母の理想の男の人を見つけなければ。

「ねぇ、学校で好きな子はいないの?」

期待するように、母は聞く。母の望む私は、どう答えるのだろう。正しいと思われる答えを出す。同級生の女の子から人気がある、男の子の名前を口にする。母の顔が緩んだ。

「どんな子?」

彼の特徴を一つずつ上げていく。

「勉強は?得意なの?」

ああ、そうだ。忘れていた。彼は勉強はできない。母の理想とは、違う。

「…いいえ」

案の定、母の顔が歪んだ。

「勉強出来ない男は駄目よ」

「…はい。お母さん」

この瞬間、きっと私は、好きになる相手も、結婚する相手も、母に決められるのだろうと悟る。けれども、不満はない。私が我慢すれば、母は幸せ。母の幸せは、私の幸せなのだから。


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