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呪いを解いて
【ガールズ 恋愛小説】

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魔女の呪(のろ)い-1

私は可愛い女の子。
生まれた時から、そうであれと教えられてきた。
私には兄が1人いるが、母はずっと"娘"が欲しかったらしい。だから、待望の女の子である私に対する期待は、大きかった。

「貴女は女の子なんだから」

それが、母の口癖。美しく、可愛らしい"女の子"であれと、いつも言われてきた。少しでも母の望む"女の子"から外れると、こっ酷く叱られた。好きな色も、好きな食べ物も、趣味も、全て母に決められた。
けれど、私が母の望む"女の子"でいる限りは、母は私に優しくしてくれた。
本当はランドセルだって、黒が良かった。だけど、"黒は女の子の色じゃない"らしい。お人形遊びより、運動がしたい。ゲームもしてみたい。スカートは好きじゃない。甘ったるいスイーツも。可愛い私より、カッコいい私になりたい。けれど、母はそれを許してはくれなかった。

「貴女は可愛い、可愛い女の子なんだから。女の子らしくしなさい」

その言葉は、まるで呪いのように、本来の私を閉じ込めていった。
そして、いつしか私は、本心を言えなくなっていた。
本心を言って母に暴力を振るわれるくらいなら、母の思う"可愛い"を詰め込んだ人形の方が、断然楽だったから。


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