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よだかの星に微笑みを(第一部)
【SF 官能小説】

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力の発現-1

大学の方へは、急用で実家に帰っていたと嘘をついた。いくつかの講義は出席に厳しかったが、特に期待されているような学生でもない俺に先生たちは
「まあ、試験で何とかすれば。」
と一様に宣った。
夕方、恐る恐る行ったバイト先では支配人が
「ああ、高橋君から聞いてるよ。大丈夫。体調、もういいのか。」
先輩が何か工作していたらしい。体調は、最高に良かった。しかし高橋先輩は、バイトを辞めていた。頼りになる人だったが、プライベートな事は話さなかったから、訪ねる当てもない。
親分肌の気っぷの良い先輩は、案外、ヤクザのような人だったのだろうか。
多分、一人暮らしの上に、特技もないし、サークルにも入ってない俺ならば、数日間行方不明になっても誰も気にしないと踏んだ先輩が、俺を連れ去ったのだろう。
「悪の組織か。いや、悪とは言っていなかったかな。」
いろいろな想像が脳裏に浮かんだ。テロ集団。世界を牛耳る裏社会の秘密組織。実はその反対で、対テロ組織の国家権力による秘密部隊。でも革命とか言ってたか。とにかく、絶対に関わり合いにはなりたくない相手だと思った。
「おい、注文忘れるなよ!」
支配人に言われて
「あ、すみません。」
俺は、慌てて伝票とメニューを持つと、テーブルへ急いだ。

賄いを食べて帰った時は、夜の十二時を過ぎていた。まだ昨日の今日だが、日常生活に変化はない。バイト後も、いつもより疲れていないくらいだった。賄いに付くビールを余計に飲んで注意された。
「ハンカチ、どうしたっけ。」
ふと、思い出した。
昨日、服を着るときに、中学生に犯されたせいで濡れた股の辺りをハンカチで拭いたのだが、アパートに戻ってから、それが女子中学生の体液なのだと改めて気が付いた。出して嗅いだらそのにおいが堪らなく良く、あの時の肉感まで思い出されてしまい、寝る前も、今朝起きてからも、何度かオナニーに使っていたのだった。初めて見た実物の女性器の様子は、片時も頭を離れることがなかった。
バイトの前に嗅いでからハンカチをどうしたろう。貴重な品である。何より初めての相手が中学生だなんて、これは幸せだった。
一時間も探したハンカチは、結局ポケットにあった。何のことはない。持ち歩いていたのだ。安心した俺は早速、裸になってオナニーを始めた。
ハンカチは、ただ黄ばんでいるだけでなく、固まった鼻水のようになっていた。これは何だろうか。愛液という言葉に似合わない濃さだ。悪いにおいではないから、病気でもあるまいと俺は思った。
昨日、目の前で開いて見せた女子中学生の、あの形とにおい、湿った尻の穴、そして嵌めさせられるまでの様子を俺は思い返した。揺れていた小さな胸に触っておかなかった事が、いたく悔やまれた。
「うっ!」
射精する瞬間、あの子の居所が目に浮かんだ。薄着で寝ている中学生がはっきり見えた。布団を跳ねあげて、手足を伸ばしたその白い腋の下に、黒い点がいくつも見える。アップで確認したら、腋毛を処理した跡だった。
ホットパンツの中心には縦長の切れ込みがある。あの形が浮き出ているのだ。ノーパンだろうか。嗅いでみたいと思った時、においが分かる気がした。割れ目の中を探り始めて、膣に入ろうと思ったら、突然中学生が目を開けた。そしてこちらに中指を立てた右手を差し出した。
気がつくと、俺は変身していた。男のものまで外骨格になっていた。
これは、覗きができる力じゃないか。例えば女子トイレの中さえ見えるかも知れないと思うと、俺は嬉しくなってきた。けれどもそれは明日の楽しみにしようと、子供のような浮き浮きした気分で俺は眠りに就いた。


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