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約束のピンキーリング
【女性向け 官能小説】

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「これでやっと百合の全てを俺のモノにできる」

岡本くんはマンションの部屋に入るなりギュッと抱きしめた。
「ベッドへ行こう」
その声はかすれていて
必死に自分を抑えているようで嬉しくなる。


「ねぇ?」
「なに?」
「私の事、いつから好きなの?」
「え?それ今聞く?」
「知りたいな」

腕をからめて下から覗き込むと少し照れて

「入社後の説明会の時・・・」
「うん」
「常務の話の時に百合が資料を配って」
「あぁ。なんとなく覚えてる」
「綺麗な人だな、って一目ぼれ」
「へぇ!」
「それからは気になって、いつも目で追ってた」
「へぇ〜」

ニヤッとした私に
「言いたくなかった」
と、キスをしてきた。
「なんで?嬉しいよ」

「もう余計な事はしゃべらないで良いから。
『婚約者の俺に』・・・大人しく抱かれて」

照れ隠しのように、目を伏せて、私の衣服をはぎ取った。

「愛してるよ」

身体ごと、温かい手で撫でられて
その手を追うようにキスをする。
優しい手の愛撫は、私を酔わせて惑わせる。

そのキスが所有欲を表して私を虜にする。

「ん・・っ」

耳元で何度も愛してるとつぶやかれて
私も返事をしたいけど、とぎれとぎれになるその声に
岡本くんはさらに満足に笑う。




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