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ピンクモアール 〜魅惑のフェロモン
【OL/お姉さん 官能小説】

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悩める恭子-1

「おはようございます…」
昨日大乱行をした研究室。いつも1番に出勤する恭子に顔を合わせずらそうにしながら入って来たつかさ。恭子は昨日、浜野との行為を見られてしまったと言う負い目から不安そうな表情を浮かべている。つかさは、実際に恭子は行為が始まる前に逃げるように去って行ったのでその後何が行われたのか知りはしないが、あの流れからでは容易に想像できるだろうと感じており、やはりソワソワしたような姿を見せていた。

「あの…」
全く同じタイミングで口を開いた2人。
「な、何ぁに…?」
「い、いえ、深名さんからどうぞ…」
「つ、つかさちゃんから…」
お互い譲り合ってしまう2人。変な空気が流れた後、恭子が先に口を開いた。
「つかさちゃん、お願い!昨日の事は誰にも…」
「あ、だ、大丈夫です!誰にも言いません…」
恭子は若干安堵の表情を浮かべた。すると雪菜、陽子、友美の順番で続々と出勤して来た。全員浮かない表情を浮かべながらバツ悪そうに挨拶をして来る。

つかさはみんなの気持ちを代弁するかのように言った。
「昨日の事はみんなの胸の中にしまっておきましょ…??」
その言葉にみんなが頷いた。上司と不倫している事、乳輪が大きい事、性器が臭い事、実はヤリマンだった事。それぞれの負い目をそれぞれの胸の中に固く鍵を締めておく事を約束してそれぞれの仕事に戻った。フェロモン効果の薄れた全員は、浜野との行為が負い目でしかない。しかしつかさと恭子だけは他の者よりも多くフェロモン成分を嗅がされていた為、まだ浜野への依存を持っていると言う、更なる負い目を抱えていた。

全員の共通の負い目は写真だ。どうして撮影を許したのか、今では自分でも信じられない。あんな写真をバラまかれたらと思うとゾッとする。怖いが後で浜野に懇願しに行くしかない、そう思っていた。

怯えながら仕事をしていると、その浜野が研究室に現れた。
「おはようございまーす。」
浜野を見た瞬間、全員の動きが止まり心臓をドキドキさせた。
「恭子さん、ちょっといいかな??」
「えっ…?う、うん…」
みんなの不安そうな視線を気にしない振りをしなが、まるで何事もなかったかのような様子で室長室に恭子と入って行った。室長室は表からは見えなくなっている。つかさらはやはり不安そうに室長室の壁を見つめていた。

椅子に座る浜野に恭子は異変を感じた。
「!?も、もしかして今、フェロモン成分…つけてる!?」
「へへ。ちょっとね。」
「や、ヤダっ!」
慌てて手を当て鼻を隠す恭子だが、もう遅かった。それを嗅いだ効果を感じてしまったからだ。急に浜野に惹きつけられるものを感じたからだ。
「お、お願い…。もう私には使わないで…」
「そんな冷たい事言わないで下さいよ。昨日あんなに燃えた仲じゃないですか。」
体を寄せ胸を掴む。
「だ、ダメ…!」
胸を掴まれた事よりも体から放たれるフェロモン成分に恐怖を覚えた恭子は体を逃す。

「へへ、まぁいいや。それよりまたフェロモン成分、貰えますか?1ℓぐらい。夕方取りに来るんで。」
「そ、そんなにいっぱい何に使うの…?」
「仕事ですよ、仕事。恭子さんだってチョコチョコと取りに来られるよりは一気に渡した方が気が楽なんじゃないですか?」
浜野の言う通りだ。それに昨日、つかさらと乱れた行為をしたのは想像がついている。浜野を見てつかさらが動揺するのは必至だし仕事に影響が出る。暫く考えた恭子は浜野の指示に従う事に決めた。
「みんなが帰った頃の19時に来てくれる…?用意しとくから…」
浜野は屈託のないような笑みを浮かべる。
「ありがとうございます♪じゃっ!」
浜野は立ち上がり室長室を出て行った。

「はぁぁ…、ヤバいわ…私…。」
深く溜息をついたのは、フェロモン成分を嗅いでしまい、気づけば下半身を濡らしている自分が怖くなったからであった。
「また夜嗅がされたら…またしちゃうかも…」
夜に浜野が訪れて来た時、またフェロモン成分を嗅がされたら体が暴走してしまうであろう事に恐怖心を抱いたのであった。


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