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約束のピンキーリング
【女性向け 官能小説】

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何言って・・・

どこからそんな考えが!

「会うなら一緒に行くって言ったよな?」

会いに行くんじゃないわよ!

「会わないって言ったわよね。帰るのよ」

これ以上、言い争いをしたくなくて片付けて部屋を出た。

岡本主任の雰囲気に惑わされる自分がいやだ。
彼氏でもない男の機嫌が悪い事に悲しくなる自分がいやだ。

早歩きでエレベーターホールに来て降下のボタンを押す。

ここしばらく一緒に居過ぎた。
一緒にご飯を食べて
一緒に笑って
一緒に仕事をして・・・

キスをして抱きしめられて。

その居心地の良さに、それ以上手を出してこない「あいまいな関係」に満足していた。

はっきりとそれ以上を求めない岡本主任に
私もそれ以上を求めなかった。

だから2人の関係はあいまいで
決して彼氏彼女じゃない。

なのに―――

岡本主任が機嫌を悪くするその雰囲気に翻弄される自分がいやだ・・・

後ろでシャッと会議室のドアが開く音がした。

エレベーター早く来い!!

「おい!何怒ってんだよ!」

肘を掴まれて無理やり振り向かされた。

「言えよ」





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