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約束のピンキーリング
【女性向け 官能小説】

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「あなた、本当に残酷なオンナだな」

え・・・っ

岡本主任はそれ以上一言も話さないで
俺に話しかけるなオーラをガンガン出した。

残酷?

意味が分からないんですけど。

いきなりぶつけられた冷たい怒りに、時間が経つにつれて私もイライラしてきた。

あ〜。一人で思いっきりお酒飲みたい!

考えてみればここしばらくずっと岡本主任と一緒に夕飯を食べて
一人で、ご飯を食べたりゆっくりする時間がなかった。

一人で、何かを考える時間がなかった。

岡本主任は毎日私の仕事帰りの時間を一緒に過ごしていたけど
2人の関係を深く進める事に急がなかったし
急かされもしなかった。

だから私も、急いで答えを出すことはしなくて。

結婚前提なら、岡本主任は無理だな、なんて思っているくせに
ご飯を食べに行くのを辞めようとはしていなかった。

そろそろ、この中途半端な関係も私自身が良く考えて
どうするか決めなきゃいけない。

5時を少し過ぎて、キリがいいところで片付け始める。

「後1時間ほどかかる。悪い」

一緒に帰るのが当たり前のように
自分の終わる時間を教えてきた。

「今日は、一人で帰ります」

「は?」

昼過ぎと同じように、思いっきり不機嫌な声で、
それでも仕事の手を止めずにこちらに問かけた。

「元カレに会いに行くのかよ?」



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