投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

約束のピンキーリング
【女性向け 官能小説】

約束のピンキーリングの最初へ 約束のピンキーリング 28 約束のピンキーリング 30 約束のピンキーリングの最後へ

-1


あれから1ヶ月、ほぼ毎日一緒にご飯を食べに行って
帰りにキスをされて抱きしめられて駅の改札に送り出される。

思いっきりいやらしいキスをするくせに
ふと気が付いたように唇を離して、そっと私を抱きしめる。

無言のその行為が、逆に私を口説いているようで
毎日帰り路にその行為を待つ私がいる。

大きな手で優しく髪をなでられて
少しさみしいような顔でキスをする。

そしてそれ以上は手をだしてこないし、私を求めもしない。

キスの後の乱れた吐息に同調するように私の吐息も荒くなる。

抱きしめられるとき私の両手に力も入って
昨日は・・・

「抱きしめられた」んじゃない。
「抱きしめあった」んだ。

翌朝には、昨夜のそんな雰囲気を綺麗に消して
朝一から指示がバンバン飛んでくる。

傍からみたらものすごくビジネスライクな関係で
毎晩別れ際にキスをしているとはきっと誰も思わない。

それでも恋人という関係に今一歩踏み込めないのは
岡本主任との結婚を考えられないから。

もう、結婚しない相手とお付き合いするほど若くはない。

男の28と女の31は・・・

大きく違う。



約束のピンキーリングの最初へ 約束のピンキーリング 28 約束のピンキーリング 30 約束のピンキーリングの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前