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ピンクモアール 〜魅惑のフェロモン
【OL/お姉さん 官能小説】

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フェロモンに侵されるメス。-1

自分のしてしまった事に罪悪感を感じ肩を落とした瞬間、いきなり開発室のドアが開いた。
「!?」
一瞬心臓が止まった恭子は目を見開き口を開け
「あ…」
と言う声を零した。そして浜野が振り返るとドアからこちらをニヤニヤと見つめる4人の女がいた。

「深名さん、抜け駆けはズルくないですかぁ??」
そこに立っていたのは弓野つかさと、橋本雪菜、山川友美、矢島陽子の開発室の恭子の部下達であった。恭子は体を視線から逃れるかのように体を丸めながら言った。
「あなた達、帰ったんじゃ…」
4人のニヤケた視線に怯える恭子。
「帰ろうと思ったんですが、エレベーターに乗る浜野さんが見えたものでぇ。深名さんが1人で残業とか珍しいので、これはって思って♪」
わざと戯けるようにつかさが言った。
「階段で上がって来て、ソーっと開発室に近づいたら深名さんのエッチな声が聞こえてきてぇ♪」
嬉しそうに雪菜が言った。
「覗き見したら、あーん、もう言葉じゃ言えなぁい♪」
顔を手で隠す友美。そして最後に陽子が言った。
「精子舐めて美味しいって…、やーん♪」
「!?」
全部見られていた事に気付き愕然とした恭子。言葉が全く出なかった。

「まさか深名さんが会社でこんな事するなんて…♪」
「ち、違うの…これは…」
「マリッジブルーですかぁ?フィアンセがいて結婚間近なのに同僚の浜野さんとこんな事するなんてぇ♪」
「ち、違うの…」
何を言っても好奇な目で見つめられてしまう。恭子は言葉が続かなかった。

そんな4人を見て恭子はある事に気付く。
(あ…!もしかして昼間に浜野くんとすれ違った時、フェロモン嗅いだ…!?)
今の4人の様子を見ていればそれも納得出来る。普段は自分を慕ってくれ素直でいい子達だ。自分に対してこう言う態度を取った事は一度もない。それがフェロモンを嗅いでしまった事により自分をライバルだと見てしまっているのだろう。おそらくそう言う事だと思ったが、一度嗅いでしまうと抱いた欲望を晴らさなければ正気には戻れない事は恭子が良く知っているし、いくらフェロモンの事を説明しても、フェロモン成分の取り扱いは恭子が管理していた為、どのぐらいの量を使うとどんな影響があるかなどこれまで知らせていなかった為、信用してはもらえないだろう。製品に使う量は異性の気を引く効果が出るぐらいのごくごく少量だ。普段はそのぐらいしか扱わないので人格を変えてしまう事はない。しかし昼間、浜野は3回吹き付けたと言っていた。引き寄せるだけのレベルではない。それをモロに嗅いでしまった4人。目つきを見れば分かる。
(どうしよう…)
そう悩む恭子であったが、もはやどうすれば4人が正気に戻るか、方法は一つしかない事は分かっていたのであった。


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