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約束のピンキーリング
【女性向け 官能小説】

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「は?」

岡本主任は悠長に寄りかかっていた壁から急にパッと身体を起こして
怪訝そうな顔で私を睨む。

「合コン?社内の?」
「社外よ」

やっとカバンから取り出せた手帳は
来週の金曜日は空白で
「来週の金曜日で大丈夫」

そう柳下くんの方を向いて言ったら
次の瞬間、手帳を持つ手を掴まれた。

「柳下!」

今までのからかうようなのんびりした空気はどこかに消えて

「それ、ちょっとその計画、中止にしといて」
「え?」
「明日からこのプロジェクトかなり忙しくなって残業の予定が読めない」
「岡本主任!」

「了解?」

私の方へはちらりとも視線を向けない癖に
柳下くんへの視線は1ミリたりともそらさずにそんな理不尽なことを言う。

一瞬だけ・・・
じっと見つめあった2人の男は次の瞬間ふっと空気を緩めて

「分かりました」と行って私の方を向く。

「では時間が出来るようになったらご連絡ください」

柳下くんはそう言って数分前に降りたエレベーターに乗って降りて行った。

「ちょっと!プライベートに口出ししないで下さい!」

いつまでも離さない腕はずっと岡本主任に掴まれていて。

「何?合コンしたいの?」

鋭い視線を私に投げかけた。



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