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約束のピンキーリング
【女性向け 官能小説】

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-4


「柳下くん!」

意外な人で、私と岡本主任は少しホッとする。
この階は明日の社内始動まで立ち入り禁止のはずだ。

「この階が立ち入り禁止なのは知ってるんですが
武田さんの許可をもらっています」

「武田さんの?何かありましたか?」

「いや。例の話なんですが」
そういいながら、柳下くんはちらっと岡本主任を見て

「え・・・あ!あの話!」
「はい。今少し時間良いですか?」
「え!本当に組んでくれるの?」
「それはもちろん。で?今話します?」

「えっと」

私と柳下くんが言いにくそうに岡本主任の顔を見るけど
「俺に構わずどーぞ」
と、ちょっと楽しそうに、席を外すとか先に会議室に入っているという様な事はしてくれる気がないらしい。

「じゃぁ・・・いつがいいですか?」
「えっと金曜日とか?」
「来週の金曜日がいいですか?」
「ちょっと待ってね?」

カバンから手帳を取り出そうとする私を
岡本主任は壁に寄り掛かって、楽しそう見つめる。

「デートの相談?」
「いえ」
「ふ〜ん。じゃぁなんだろう。興味あるな」

岡本主任と柳下くんって何期違いだっけ?4期?

岡本主任のあからさまな興味に柳下くんが可哀そうになって
「合コンよ。お願いしてあったの」

私は何気なさを装ってさらりと言った。



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