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約束のピンキーリング
【女性向け 官能小説】

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仕事が忙しく、社外の人と出会うチャンスはそうそうない。
仕事以外の出会いがめっきり少なくなった。

31歳になって、友人のほとんどは結婚をしたか前提に付き合っている。
相手がいない友人たちは仕事が忙しく結婚を後回しにしている感じで
合コンのセッティングも期待できない。

「出会えないとどうしようもないんだけどな」

プロジェクトとプロジェクトの合間で、時間があるからこんな事を考えるんだ。
まぁ・・・次のプロジェクトが始まったら合コンする時間さえないんだろうけど。

「中村さん!」

ランチを食べ終えて課に戻る途中で声をかけられた。

「柳下くん」
「今から秘書課に行こうとしてたんですよ」
「あら。書類だったら私が持って行くけど?」
「いえ。武田さんとの打ち合わせなので」

広報の柳下くんは秘書課との仕事をする事が割と多い。

「柳下くん、あー・・・いえ。やっぱりいいわ」
「何ですか?」
「ごめんなさい。仕事じゃない話しだから・・・」

柳下くんは顔が広いから社外の合コンをセッティングしてくれるって
秘書課の女の子たちが話していたのを思い出した。

「良いですよ。俺は厳密に言うと仕事じゃない事も多いですからね」

そう言って、納涼会の企画書をひらひらさせた。
あぁ、武田さんとの打ち合わせって納涼会の件か。

「う、ん」
「何でも言ってください」
「あの、ね」
「はい」

「社外合コンを組んでほしいの」



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