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奴隷里紗との主従愛
【SM 官能小説】

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熾烈なⅯ女のオークション 6-1

 私がトイレに行くと、先ほど有里子を落札した老人がいた。まだ興奮が収まらないのか顔は赤らんでいた。私は老人から渡された連絡先を記したメモの礼を言った。老人は、
「手続き終えたところでな…。これから有里子の貰い受け引き渡しじゃ。貴方も頑張って好みの女を落札下され。手に入ったら一度連絡下さい。是非、互いに奴隷女同伴でお会いしたいものです」
と意味ありげな話をし、老人は軽く会釈をして喜びの表情を隠しきれない様子で別室に向かって歩いて行った。
 フロアーに出ると、私を見つけた雅人が近づいて来た。
「如何ですか。オークションの調子は。まだ、お望みの女性の落札に至らないようですネ。前半の二人が終わった段階ですから、オークションをお楽しみ下さい。見積の下見の件は、終了後に事務所にお越しください。その時に、当サロンからの要望や条件をお話しさせて頂きます。よろしく。次…お楽しみを」
雅人は周囲の目を気にしてか、発注主と業者間のビジネスの話を装って話をしてきた。
そして短く用件を述べたあと、軽く手をあげ会釈をしてウインクし去っていった。
 私は、雅人の会話の最後の「次…お楽しみを」と言う言葉が気になった。また暗示か。ならば、休憩後の最初のオークションは里紗であると伝えるために、わざわざ会いに来て伝えようとしたのではないかと思った。途端に胸の動悸が早くなった。その興奮の動悸を治めるために、会場に戻りサロンが用意していた喫茶コーナーでオレンジジュースを飲んで気を静めた。喫茶コーナーでは、客達が三々五々談笑する輪が出来ていた。その時、私の横の6番の席で、先に終わった二人のⅯ女のオークションに応札していた中年の紳士が話しかけてきた。
「今回は、なかなかの粒揃いですな…。二人目が終わったと言うのに、最初から応札してしまって、しかも落札が出来ずPTだけを消費してしまいましたわ。この調子なら今回もPT不足で競りに負けて手に入れることは難しそうです。貴方は、まだ一度も応札されていませんけれど、これというお好みの女は決めておられるのですか」
紳士の話を聞いていて、過去の私の失敗そのものだと思った。私は本心を隠すように、
「いやいや、皆さんの素早い応札と迫力に押されてしまって…。もっと積極的に出ないとものに出来ませんよネ。まだ目指す女のオークションが無いので頑張ります」
と返事を返した。
 私は人がいない場所に移動し思いを巡らした。雅人が突然現れ暗示を込めた話をおこなったのは、次はお前が望む第一候補の奴隷女里紗のオークションだと伝えるためではなかったか?そのために二人のオークション終了時点で、司会者にオークションを中断させて休憩を入れさせたのも雅人の配慮かも知れないと思った。
 私は、第一候補の里紗に全てを掛けると決意し望んでいることもあって、受付で渡されたⅯ女との相性度PTと出資金PTを加算した総持ち点377PTは、雅人からの電話の暗示から里紗のオークション時に応札できるPTだと想像し、全てのPTを使用せずに残していた。「まもなく、休憩時間を終わらせて頂きますにで、お席にお戻りくださいますようお願い申し上げます」とのアナウンスが会場に流れ私は席に戻った。
 司会者が会場の客席に座る人数を数えた。既に落札し会場を去った二名を除いた10名が着席していることを確認できたようである。そして、「暫くご休憩を頂きましたが、これより後半の奴隷女3名の競売を再開いたします」と告げた。会場の和んでいた雰囲気は去り、残りの3名の奴隷女の落札を求めて客達の緊張感が高まった。
「朋世女王さま、後半のオークション開始いたしますが、次の奴隷女の準備はOKですか。大丈夫ならお返事ください」
「はぁい…、大丈夫です。準備出来ています」
との女王からの返事が帰ってきた。
「それでは、準備が出来ているようですので、後半のオークションを開始しますbRの奴隷女の登場です」
司会者は、後半一人目の奴隷女の登場を告げ、舞台の袖にスポットライトがあてられた。
 その明るい照明を眩しそうにしながら、女王は奴隷女の首輪のリードを引いて現れた。前半の二人の奴隷女の登場の時と違っていた。演出が凝られていて黒頭巾を頭から被せられ四つん這いでリードに引かれ登場した。
「もう少しよ。リードに身をまかせてついて来なさい。素直なよい子だネ。そうそうお尻を高く突き上げて、大きく振りながらゆっくりと歩いて…、お客様にアピールしましょうネ。よしよし、可愛い聞き分けの良い奴隷犬だ。着いたら、牝犬らしく飼い主になるお客様に三回回って「ワンワン」と犬鳴して、最後にチンチンポーズでのご挨拶するよ…」
との女王の励ましの言葉や芸の披露の予告を受けながら、黒頭巾姿の奴隷女はぎこちない動きながらも、従順に女王のリードに導かれて舞台中央に登場した。


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