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奴隷里紗との主従愛
【SM 官能小説】

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M女のオークションのシステム 2-1

 話を進める前に、私が里紗を手に入れた某サロン主催のオークションが少し込み入った特異なシステムがもうけられているので、その辺りを簡単に紹介しておく方が、後々楽しく読んで頂けると思うので触れることにしておきます。
 オークションへの参加権は、某サロンの立ち上げ時に、設立資金を出資した会員であることが絶対条件になっている。オークションに掛けられる奴隷女は、サロンのSM趣味の会の調教師である朋世女王から、奴隷としての基本的な躾調教を受けていることが条件になっている。
 そして、そのⅯ女達はサロンの規約であるインターンシップ制度にもとづいて、自らM女としての性癖の高みや快楽を求めたい希望をもって、オークションで奴隷女として出品されることに同意をし、さらにサロンの審査を経た後に承諾されⅯ女に限られている。
 その他にも追々触れていくことになるが、このサロンのオークションでは、落札者の会員と奴隷のⅯ女との楽しい関係を結ぶことが重視されている。その目的を達成するために、主従の信頼の絆を築く方法として、事前にさまざまな仕組みが採用され機能するように考えられて運営されているのである。
 そのサロンが考案したシステムのなかで、最も特徴的なシステムはオークション参加会員と競られる奴隷Ⅿ女の双方に対して、サロンによって事前にSM性癖度や相性度を調べる100項目のアンケート調査が実施されることである。その調査は、参加会員と出品されるⅯ女との間で起こるSM感や相性の不一致の問題を出来るだけ防ごうと考え出された調査システムのようである。
 また、この性癖相性度調査で、双方の性癖一致などの判定点数のPTは、サロン設立時の会員出資金額をもとに算出されるPTと合算され、オークション時の対象奴隷Ⅿ女の応札時の持ち点とされる。この持ち点のPTで、会員はⅯ女のオークションに参加し他の会員との間で落札を目指して競われるのである。
 例えば、サロンの立ち上げ時の出資金として300万円を拠出した場合には、1万円あたり1PTの換算で300PTが出資会員の基礎点とされる。その基礎点に、オークションに出品される其々の奴隷Ⅿ女との性癖相性度調査で、ある奴隷Ⅿ女との点数が70PTと認定があれば、その奴隷Ⅿ女のオークションにのみ合計370PTの持ち点で応札に参加できるルールとなっている。
 オークションは年間春秋の2回開かれるが、その各オークションで落札できる奴隷Ⅿ女は一名に限定されている。その規定は、オークションに参加する出資会員の楽しみを平等に保つためのサロンの配慮だと聞いている。オークションで一人のⅯ女を落札すれば、ただちに落札会員は会場から退出をさされて、別室で落札したⅯ女の引き渡しの手続きをするように決められているのである。
 さらに、舞台上に立つⅯ女へのオークションの応札に参加した場合には、落札できなくても自動的に30PTの持ち点が参加料の形で引かれる規約になっている。さらに、性癖相性度調査で、参加会員と出品奴隷Ⅿ女との双方の合致点数が80点以上となれば、そのⅯ女のオークションはおこなわれず、司会者から80点オーバーの高得点により自動的に落札されたと認定しますとの発表があることになっている。そして、その会員が舞台に上がり、対象の奴隷Ⅿ女の首輪にリードをつけて引き渡しがされ持ち帰るとのイベントも考えられているようだが、今まで一度もそのようなことが無く特別ルールのみが今も生きているとのことも聞いている。


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