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天国に一番近い地獄
【学園物 官能小説】

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発見、あの女だ!-3

「しかし、確かにスゲー女だったなぁ・・・」
 山手線が滑り込んでくるホームで、大輔は考えていた。あんなに激しいSEXをしたのは初めてだった。女の乱れようもすごかった。女というものは、あんなにイクものかと思うくらい、何度も絶頂を極めた。最後の方は、イキッぱなしの状態だった。それから考えると、援交女子高生とのSEXなんてままごと程度にしか思えなくなっていたのだった。
「もう1回やりてぇーなぁ・・・」

 電車が新宿駅へ滑り込む。隣のホームに埼京線がとまっている。と、大輔はその車両の中の一人の女性が目に留まった。あの女だ! 大輔は脱兎のごとく飛び降りると、隣のホームを目指す。発車寸前で、女の乗る隣のドアに乗り込むことができた。
 電車が動きだす。呼吸を整えてから、大輔は女の姿を探した。車内は家路を急ぐサラリーマンでごった返しているので気取られる心配はないが、彼は慎重に様子をうかがった。

 ひょっとしたら見間違いかもしれない。福岡の天神で出会った女がこんなところに・・・。

 しかし、大輔の見間違いではなかった。一卵性の双生児でもないかぎり、あの天神の淫乱女にまちがいなかった。近くへ行って声をかけることも考えたが、それ以上にどうして彼女が東京にいるのかが気になった。女が十条駅で下車するのを見て、大輔はあとをつけることにした。天神では気づかれてしまっただけに、注意が必要だと思った。しかし、あとをつけはじめて女がまったく周囲に気を配っていないのがわかった。天神の時とは違い、女の足取りははっきりとした目標地点があることを示していた。途中コンビニにたちよって買い物をすると、駅から5分ほど離れたところにあるマンションへと入っていった。


 3時間待って出てこないので、大輔はここが女の住まいだろうと考えた。十条駅前のサウナで一晩あかして、翌朝5時から、マンションの前を張った。6時30分、女が昨日とは違う服装で出てきた。やはり、ここに住まいがあったのだ。人通りが少ないので、慎重にあとをつける。しかし、この朝も女はっまったく周囲に気を配っていない。尾行はいたって楽だった。埼京線で渋谷へ。南口のバスターミナルに並んだ。沿線に女子校があるのだろうか、白の夏のセーラー服姿の中高生が目に付く。どこの学校だかはわからないが、大輔のよく知っている援交コギャルとはまったく異なる清楚な少女ばかりだ。

 そこに同じようなセーラー服に黒いランドセルを背負った2,3人の少女がやってきた。6年生ぐらいだろうか、胸の辺りがふっくらと膨らんでいて、ランドセルが窮屈そうだ。まさに、大輔のストライクゾーンのど真ん中の少女たちだ。そして、そのロリッコたちはこともあろうに、
「ごきげんよう」
と、あの女にあいさつをしたのだ!!!
 女の方も「ごきげんよう」などと声をかけている。親しそうに話す口ぶりは、どう見ても他人ではない。そう、先生と生徒そのものだ。バスには少女たちしか乗っていないので、さすがの大輔も乗り込めなかったが、すかさずタクシーをつかまえるとバスをつける。
 あるバス停の前でセーラー服の少女たちの一弾がバスから吐き出される。あの女もいっしょだ。何人かの生徒とあいさつを交わしながら、女は校門に吸い込まれていった。

『セント・カトレア女学園』
 田舎者の大輔でも知っている、この渋谷の一等地に建つミッション系の超お嬢様学校だ! 旧華族の子女の教育のために建てられたというこの学校は、小学校から大学まである一環スクールとしても有名だった。

「なんてことだ、あの女が教師だったなんて・・・・・・」
 大輔はタクシーの中から、セーラーカラーが次々と姿を消していく緑のキャンパスを呆然と見つめていた。


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