公園のベンチで-2
由紀子は少し腰を浮かし、パンティを膝まで引きずり下ろした。黒い茂みが、元々パンティのあったエリアに広がっているのが見える。
パンティはさらに引き下ろされ、パンプスを脱いだ足首から抜き取られた。
そして由紀子は、膝を曲げて大きく足を広げ、両足をベンチの座面に乗せた。
もしも芝生に座っている誰かが立ち上がって彼女の方を見たとしたら、こんなふうに見えるだろう。
ベンチの上で大きく足を開き、腰を突き出して股間を剥き出しに晒しているノーパンの女。
両足が大きく開かれたことで秘肉の谷間は自然に口を開き、細かい皺の寄った内唇の淵がベロリと捲れて内側の桜色の肉の壁が剥き出しになり、谷底までもが何の障害物もなく晒されている。
渓谷内には、少し白濁したネトネトの粘液が溢れかえっており、お昼前の太陽を浴びて鈍い光を放っている。
真珠の様に上品で可愛らしい肉の蕾はぷっくりと膨れ上がり、その皮の衣を自ら脱ぎ捨てようとしている
「ああ由紀子、素敵よ」
それらの光景全てが、無防備に白昼の公園で晒されているのだ。大人の気品を感じさせる由紀子と、そのあられもない姿とのギャップは、眩暈がする程の異様な空気を漂わせている。
「わ、私、何を……」
由紀子の左手が太腿の内側を這い上がり始めた。それは足の付け根の所で躊躇う様に一瞬停止して揺れたが、すぐに秘肉の丘を越え、内唇の淵を通って、ドボドボに潤ったその内側へとズブズブと侵入していった。
「ああっ……」
切なげに眉を寄せた由紀子の唇から、約束の地へと到達した悦びの声が漏れ、指先が谷底で蠢き始めた。
内唇を押し広げるように左右に蛇行しながらゆっくりと谷間を何度も往復し、ついには待ちわびる様に膨れ上がった肉の蕾の根元に迫った指先が、不意に停止した。
由紀子の目には、涙が浮かんでいた。
「何やってるのよ、私。たくさんの人がいる公園でパンティを脱いでこんな所を丸出しにして弄っているだなんて」
「泣かないで、由紀子。それでいい、それでいいの。したいようにすればいいのよ」
「いいのね、してもいいのね。ああ江理花、信じてるわ」
由紀子の指先が力を取り戻し、肉の蕾の周囲を執拗にグルグルと回り始めた。指の圧力を受けた蕾はあっけなくその形を歪められ、潰され、伸ばされた。
ビチャビチャという音が響いている。それは、耳をすませば少し離れた所にいる芝生の人たちにも聞こえてしまうかもしれないぐらいに大きな音だ。それくらい、彼女のその部分はヌルヌルになっており、なおかつ強い力で弄くり回されているのだ。
「ううっ……」
唸るような声を漏らしながら、由紀子は指先の動きをより大きく、早くしていった。
ついには左右に激しく高速で往復する運動へと移り、彼女の肉の蕾は悲鳴を上げるほどの蹂躙を受けて、ジンジンと快感の波動を下腹部の奥の奥の深い所へと送り込み始めた。「んはぁああっ……あ、あ、あっ……」
芝生の広場では、人々は相変わらずのどかに弁当を広げ、笑い、寝転び、駆け回っていて、誰も由紀子の痴態には気付く様子がない。
「あ、あ、あ、いいいいい、い、い、イク、イってしまうわ、こんな所で。助けて、江理花」
「いいのよ、由紀子。さあ、思いを遂げなさい」
「江理花、江理花っ……い、イグぅ……」
ジュワーっと下腹部の奥から湧き上がる快感が由紀子の体の隅々にまで悦楽のしぶきをまき散らし、彼女は白い闇に浮かんで重力を失くした。そこには芝生も人々も江理花すらもなく、ただただ純粋な快楽だけが支配した。
由紀子はキツく目を閉じ歯を食いしばって、全身を小刻みに震わせ続けた。やがてそれはガクガクガクンという大きな揺れに変わり、フ、っと脱力してベンチからずり落ちた。
「イヤあぁぁーーー！」
由紀子の口から絶叫が迸った。
何事かと周囲の人たちが注目を浴びせ掛けた。
由紀子は土の地面にペタンとしゃがみ、両手を顔に当てて泣いている。
「大丈夫っ！ 大丈夫だからっ！ 私がついてるよっ！」
江理花が由紀子の頭を抱きしめると、みな視線を外してそれぞれの休日へと戻っていった。
男に捨てられた女を友達が慰めてでもいる様に見えたのだろう。
「江理花……」
「本当に大丈夫だからね、由紀子。ずっと一緒だよ」
「ああ、江理花」
由紀子は江理花の胸で泣き続けた。