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天狗の面
【熟女/人妻 官能小説】

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天狗の面-9

「じゃあ、主人に五万を渡したっていうのは勘違い何ですね?」

「はい・・・謝って済む事じゃねぇが、本当に申し訳ない」

 支配人はそう言って母にまた頭を下げました。私は、昼間父と支配人が親しげに話して居たのを思い出し、

「じゃあ昼間に、家のお父さんと親しそうに話してたのは何で?」

「エッ!?昨日の昼間?・・・アァ、あの時の観光客がモモ嬢の旦那さんかぁ・・・あれは、夜に店に来て下さいって呼び込みしてただけさ」

 私は、父と支配人が知り合いの様に見えましたが、どうやら店の宣伝をしていただけだと分かりました。支配人は、申し訳なさそうな表情で母に五万円を差し出すと、

「せめてものお詫びに、このお金を受け取ってください」

 支配人は、半ば無理やり母に五万を手渡しました。私は母に、父が会場に来てると伝えると、母は大変驚き、

「エェェェェ!?嘘?どうしよう?もしこの事が・・・アァァァ」

 母は困惑し顔を覆うと、そろそろポラ撮影の時間なのか、小夜子嬢がそでに現れました。成り行きを知った小夜子嬢は、母を慰めるように優しく声を掛け、

「そんな事になってた何てねぇ・・・旦那さん来てるんだろう?モモ嬢があんたに似ていると気付いたかも知れないけど、直ぐに此処を出て、旦那より先に旅館に戻っていれば、何とか誤魔化せるんじゃないかい?」

「エエ・・・そうだと良いんですけど・・・」

「モモ嬢、本当に済まなかった・・・この通りだ、許してくれ」

 支配人は改めて土下座をして母に詫びると、母はその場でしゃがみ込んで土下座を止めさせ、

「もう良いんです・・・貴重な経験も出来ましたし、小夜子お姐さんと出会って勉強にもなりました」

「そ、そう言って貰えると・・・」

「それに・・・このお金はお返しします」

 母はそう言うと、手に持っていた五万円を支配人の手に手渡しました。支配人は狼狽えながら、

「エッ!?そ、それは不味いよ。モモ嬢のお陰で、今夜は何時もよりお客が入ったんだし・・・」

「でも、小夜子お姐さんから聞きましたけど、五万円って言ったら、劇場にとっては貴重な収入源だと思うんです」

「そ、それはそうだが・・・それじゃ俺の勘違いで、モモ嬢に恥をかかせた俺の気が済まねぇ」

「でしたら、そうねぇ・・・じゃあ、この天狗の面を代わりに頂いて帰ります」

 母の提案に、支配人は思わず呆然としながら、

「エッ!?そ、それだけ?」

「ハイ!実は私・・・恥ずかしかったけど結構楽しかったし・・・ウフフフ」

 母はそう言うと、支配人に軽く舌を出しました。小夜子嬢も母の提案に同意してくれた事で、支配人は申し訳なさそうにしながら、母に天狗の面を手渡しました。小夜子嬢は母の肩に右手を乗せると、母は小夜子嬢の右手を握り返し、

「小夜子お姐さん、短い間でしたけどお姐さんの芸、とても勉強になりました」

「フフフ、そう言って貰えるとこっちも嬉しいよ」

「でも、ポラでしたっけ!?やらないで帰っちゃって大丈夫かしら?」

「大丈夫、大丈夫、後はあたしが何とかするから・・・さてと、行って来るかい」

 小夜子嬢はそう言うと再び舞台に出て行きました。

「ほらほら、あたしを撮影したいのは居ないのかい?早いもん勝ちだよ」

 小夜子嬢の声に、観客からは不満の声が出たり、モモ嬢はどうしたと言う声が聞こえましたが、常連さんも小夜子嬢を上手にフォローをしてポラに名乗りを上げ、小夜子嬢でポラロイドショーが始まりました。楽屋に戻った母は、着ていた浴衣に着替え、私と母は支配人に裏口から外まで送って貰いました。

「モモ嬢、今日は迷惑かけちまって、本当に済まなかったねぇ。坊主も悪かったなぁ」

「良いよ、楽しかったし」

「まぁ、この子ったらぁ・・・」

 私の言葉に、母は苦笑しながら私の頭を軽く小突きました。支配人はそんな私を見て笑みを浮かべて居ましたが、直ぐに真顔になり、

「モモ嬢、気が向いたら何時でも遊びに来てよ。飛び入り何時でも歓迎だよ」

「まぁ!?・・・ウフフフ、考えておきます」

 母はそう言うと支配人にお辞儀をし、私達は父より早く旅館に戻るように、足早に旅館へと歩き出しました。母は道すがら、

「ねえ、お父さんにバレてないと思う?」

「さあ、スポットライトは浴びてたけど、顔はマスクで隠していたしね。でもお父さん、お母さんの声は聞いてたからねぇ・・・まあ、バレたら開き直って、お父さんも私達ほっぽって劇場に居たでしょう?とでも言ってやれば?」

「それもそうねぇ・・・ウフフフ」

 こうして、私達は旅館に戻りました・・・


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